【MASHLE】ストーカー兼めんへらちゃん【ラブ・キュート】 (ページ31)

今日:45 hit、昨日:76 hit、合計:8,799 hit

「意味不」ページ31

A視点

ヒステリーに叫ぶ彼女
話してくる無さそうだし、待つのは無駄だ。急かすように、どんどん彼女に迫る。彼女はそんな俺に嫌気を差したのか俺の肩を押して後ろに飛ばした
そして運悪く、花瓶のある棚にぶつかった

「い"っ、？！」

ガッシャーンなんてありがちな大きな音を立て、俺の頭に落ちてきた花瓶。結構上から落ちてきたのと俺が石頭の所為で、花瓶は割れてしまった
頭にぶつかり、破片が散らばる。頭では、鉄の匂いを持つ生暖かい液体とつっめたい水の感触を感じていた
痛い

「ぁ、ちが、…私は悪くないのー！」

怪我をさせるをつもりはなかったのか、焦っているラブ先輩。持ち前の逃げ足の速さで、談話室から出て言ってしまった
散々な日だッ！！

＊

「避けられとる！」
「A君、…ここ、アドラ寮だよ？それに僕の部屋だから」

ボフンッと音を立てながら、ベッドに顔を打付けては叫ぶ。あのラブ・キュート殺人事件から3日後、俺は完全にキュート先輩から避けられていた。七魔牙集会の時にはワース先輩の後ろに隠れ、すれ違おうとした瞬間ではすぐにUターンされる程には避けられとる！クソが！
ちなみに、ここはアドラ寮302号室だよ

「フィンの布団ふっかふか〜」
「僕のもふわふわですぞ」
「甘い匂いしそうだよな、マッシュって」
「そう？」
「うん。特にシュークリームの匂い」
「普段から入れてるからかな…食べる」
「貰うわ」

「普通に居座らないで？！？」

フィンのベッドに寝転びながらも、シュークリームを食べるマッシュと話す。なんだ、こいつ…！シュークリームの匂いがここからでも臭ってきやがる！なんて思ってもないことを考えながら、ツッコミをするフィンを見た

「ほらほら、そんなツッコんでないでフィンもゆっくりしなよ〜」
「普通僕のセリフなんだけど、…というか、どうしたの？珍しいじゃん。A君が来るなんて」
「そうだね。何かあったの？大丈夫、シュークリーム食べなよ」
「マッシュ君？話聞くきある？」

フィンの腕を引っ張ってベッドに寝転ばす。俺の上に倒れたフィンを抱きしめながら、匂いを嗅ぐ。お日様の匂いだァ…！！
と、1人で変の態をしていると様子の可笑しい俺を2人は心配してくれた

「あー…ありがとう、かくかくしかじかで」
「いや！何も伝わらないよッ！」
「なるほど、そういうことですな」
「おー、マッシュは物分りがいいな」
「伝わってる…？！」
「普通、漫画とかだったら伝わんぞ」
「何の話？？」

そんな2人に相談しようと、ラブ・キュート殺人事件を説明するとマッシュには伝わり、フィンには伝わんなかった。なんで？