【MASHLE】ストーカー兼めんへらちゃん【ラブ・キュート】 (ページ4)

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「世界で一番好きなの！」ページ4

ラブ視点

「今日も超可愛いくてかっこよかったの〜！」

きゃーと可愛く頬に手を当て叫ぶ。隣のワースは鬱陶しそうに顔を歪めながらも、なんだかんだ話を聞いてくれているの
にしても、今日もA君は超可愛いし、かっこよかったの〜！

「ほんとあいつのこと好きだよなぁ」
「うん、好きなの！A君は私の"王子様"なの」
「王子って…アイツそんな柄じゃねーだろ、つかどちらかと言えば姫じゃねぇのか？」
「お姫様は私なの。A君のお姫様ら私以外有り得ないの」
「…」

ワースは頬杖をつき勉強しながら、私の話を聞いていたの。そんな彼に私の王子様はA君だと伝えれば、ニヤニヤしながらA君を揶揄ってきた
だから、言い返したの
私の王子様はA君なの、A君のお姫様は私なの。これは運命だって…言ったら黙っちゃったの

「もう、その目はなんなの？」
「いや、…あいつに彼女が出来たらどーすんのかなって」
「え？出来るわけないの、だって私が彼女だもん」
「…浮気したら」
「相手の女の子を殺して、部屋に閉じ込めるの！まぁ、A君がするわけないの」
「メンヘラかよ」

呆れたような目線をずぅっとワースに向けられており、思わず顔を顰めた。彼はどうやら何個か疑問に思っているらしい
A君に彼女はいないし、いてもそれは私なの
A君は浮気はしないし、したら相手を殺すの
まぁ、あんなに忠実で優しくて超可愛くてかっこよくて…強い。まさに、彼が理想の"王子様"

「メンヘラじゃないの！！」
「いってぇ？！？！」
「ふんっ、A君なら私にそんな酷いこと言わないの。もぉっーーーと優しいの」
「へぇーーーーー…けど、ラブよりも俺の方がAと仲良いけどな」
「なっ…！なわけないの！！私はワースよりも前にあってるの」

私がメンヘラだと言うワースの頬を叩けば、痛そうに押えた。むっとしたような顔しながら、顔を逸らせばマウントをとられた
図星…というより、悔しくて一瞬狼狽えたが頑張って言い返したの

「ふぅん？いつだよ」
「中等部の子達が高等部見学の時なの」
「あぁ」

遡ること1年前。私とA君が会うきっかけになったお話──────

「今日は中等部の子達が3人来ています。入ってきてください」
「フィン・エイムズです…！」
「A・ビラヴェドです」
「クローム・ドナーですっ」

先生が連れてきた子達。普段は気にしないけど…なんだか、気になってみんなの顔を見て見た
ただ、それだけだったの
まさかそこで運命の人に会えるなんて思いもしなかったの