【MASHLE】ストーカー兼めんへらちゃん【ラブ・キュート】 (ページ20)

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「力加減」ページ20

A視点

「いや、逃げるべきはフィンでした。絶対フィンです、異論は認めません」

「圧凄」
「マッシュ君、今そういう雰囲気じゃないから」
「フィン君こそ、感動すべきシーンなのでは？？」

フィンを逃がした方がいいと全力主張する。フィンは弱い訳では無いが、あの場に1人残したら死んでいたであろう
フィンの死=俺の死
でもあるからな、覚えとけよ！キュート先輩
(ちなみに俺を殺すのはフィンのファンだろうな。特にマッシュとかに殺されそう)

「…っもう！心配したのに！私が1番A君のこと好きなのに！私がA君をどれだけ心配で、どんな風に思ってたか知らない癖に！」
「先輩が一番俺を想って、一番俺を心配してくれてて、一番俺を見てくれてる事は知ってます。滅茶苦茶嬉しいです。そういう、俺を一途に思ってくれる先輩が俺も好きです」
「っ、〜///！！っA君のバカ///！！アホ！」
「先輩の可愛いところ、好きです」

と、言えばバンバン胸板を叩かれてヒステリックに言うキュート先輩。ちゃんと想いを伝え、宥めながら"先輩として"キュート先輩が好きだと伝えれば一瞬で機嫌が直った
なんなら、さっきよりも良くなった。ウケる

「っ〜〜〜///！！！」
「ぇ！ちょ、たすけ…！！」
「馬鹿ァｯｯ///！！！」
「あひゅんっ！！！」
「ばかばかばか！！」
「、……」
「し、しんでる…」
「あばばばばば…A君、大丈夫？」

でも、揶揄いすぎたのか強烈な鳩尾を食らった。その後、背中を思いっきり蹴られた
え、何回も言うけどさぁ…俺氏病人ぞ？？病人の扱い方とちゃいませんか？？まるでドのMみたいな扱いですわ！

「くそ、恨んでやる。凄い痛い」
「服、汚れてるぞ。来い」
「イケメンランスきゅん！！あざっす」
「ホコリは叩いて落としたが、足跡がついてるな。綺麗にしてやるから脱げ」
「いやん♡ランスきゅんのえっーちっ♡」
「貴様、命が惜しくないのか？」
「すみません。嘘です、ありがとうございます。来てるローブ貸してくれると嬉しいです」

ワース先輩により、羽交い締めされたキュート先輩から解放された。痛い背中を押えながら、立ち上がれば病衣が汚れていた
怒られると恐れると、みんなのイケメンランスきゅんは綺麗にすると俺からひっぺがした
いやん！

「アドラのローブって意外に寒いんだね」
「A君の格好なら、尚更寒いでしょ」
「極寒地獄」
「私が温めてあげるのっ！」
「元はと言えば、あなたのせいですからね？？」

イケメンランスきゅんの良い匂いがするローブを身に纏いながら、綺麗にするのを待つ
杖を出してる…魔法でやってくれるらしいな