「危機一髪」 ページ16
A視点
「んんっ、…」
目が覚めると知らないようで知っているような知らない天井が一番に映った。足を見れば元通りになっているし、手もちゃんと動かせている
俺はあのあとどうなった?…いや、部屋で元々寝てたのか?本当は街になんて行ってなかったんじゃないか?うん、ということは全部夢なのでは
「うーん、なあーんだ、全部夢か!」
「夢じゃないぞ」
「うわぁぁぁぁ?!?!?」
「世界No.1の男前神覚者、ライオ・グランツだ」
「は、はぇ…おれってなんでここにいるんですか」
自己解決をし、ベッドから出ようとした瞬間に隣から男の声がした。ビビりながらも隣を見れば、神覚者のライオ・グランツ様がいた
おぉ…自己肯定感が高いって本当の事だったんだ
「ん?覚えていないのか」
「いや、変な髪の人とピエロ男と戦ったのは覚えてます。けど、どうなったのかが分からないので」
「成程。我々がそばかすとリボンの子とマッシュ・バーンデッドから通報を受け、現場に行った時には君が言う人物はいなかった。代わりにいたのは、無邪気な淵源の幹部1人だ」
鏡に向かって喋るライオ様を気にしないようにし、状況を教えてもらう。現場には無邪気な淵源の幹部が居たらしいが、幹部はいなかったはずだ。それに変な髪とピエロ男が居ないのがおかしい
居たのは変な髪とピエロ男と俺だけだ。他の人の魔力も感じなかった
「なにやら、君の怪我を治している様子だったのでな、完治するまでは後ろから見ていたんだ。君の右足首が繋がったのはそれが大きいぞ」
「俺の怪我を治す?え、可笑しくないですか?」
「嗚呼、だから君は無邪気な淵源に狙われている可能が出てきた」
「え」
不思議に思っているともっと不思議な事を明かされた。うーーーん、考えるのもめんどくせぇよ!!
なに?無邪気な淵源の人達ってツンデレなの?俺のこと好きなの?どS系ツンデレなの?モテないよ、やめたほうがいいよっっ!!
「まぁ、後で詳しく話そう。今は休め」
「はぁ…」
「そして… 無邪気な淵源幹部によく立ち向かった。男前ナイスガイ!」
「!ぁ、ありがとうございます…」
「じゃ、俺は仕事があるから。後は任せますよ」
「分かりました」
後で俺は尋問を受けるらしい。めんど…と思っているとライオ様は俺の頭を撫でて褒めてくださった
人から褒められるのは好きなので素直に俺を言うとふっ、と笑って女の人に声をかけて部屋を出ていく
「ぁ、えっと…」
「メリアドールです。貴方の足と身体中にあった怪我を治させて頂きました」
「はぇ…ありがとうございます!」
「いえ、今の体調はどうですか?」
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作者名:souta | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mei0424mei
作成日時:2024年3月22日 11時