【MASHLE】ストーカー兼めんへらちゃん【ラブ・キュート】 (ページ2)

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「恐怖」ページ2

A視点

「ひ、ひぇ」
「ねぇねぇ、私の事…好き？」

拝啓、お父様お母様…
貴女方の大切な愛しき息子の命日は今日らしいですよ。取り敢えず、助けてください！！！！
目の前にいる俺の事が好き(仮)らしい人に殺されそうです！！！

「きゅっ、キュート先輩…こ、こんにちは」
「Aくん、可愛いの！勿論、私の次にだけど…超可愛いの。ラブ、A君のこと好きなの」
「はぇ…」

…遡ること10分前。回想は入れないが、口で説明をしよう
簡単に言えば、1人寂しく図書室で本を読んでいた時にたまたまキュート先輩と出会い、初対面で壁ドンというものをされた
美しい容姿と男を何人落としてきたかわからないセリフ付きで俺のどーてーHPはすでにもうそこでつきそうであった。が、それが10分間続けばオーバーキルであった
HPはマイナスを叩き出している

「で、Aくんは私の事好き？」
「え」
「私、かわいい？」
「かわいいとは…思います。」
「やったー！どれくらい？A君の中で1番可愛い？他の子よりも可愛いの？私の事好きなの？」
「いっちば、ん可愛いと、思います」

わなわなと震えながら、この人に立ち向かっている俺を誰か褒めて欲しいと思った。いやいや、死ぬ
目の前にいる彼女はレアン寮TOPの七魔牙(マギア・ルプス)という集団だ。そして俺はその七魔牙の補佐…下僕みたいな存在である

「むっ、なら好きって言って欲しいの〜！私はこんなぁにA君のこと愛してるのに酷いの」

つまり、逆らったら死
ひぃぃぃ…！！嫌だー！まだまだ彼女いないし、どーてー捨ててないし、死にたくないッ！！ヘルプミー、我らのヒーローマッシュ！！
てか、この際フィンでもアーヴィンさんでもいいから助けてよぉ…

「ふぇ、まっしゅ、…！」
「…今、他の人の名前呼んだの？」
「ひぇっ？！？！」
「なんで、なんで、なんでなの！私はずっとA君の事考えているのに、なんでA君は私の事考えてくれないの？」
「しゅ、み、しゅみません…」
「嫌いなの…私の事、Aくんは嫌いなの？！私のことを見てくれないA君は殺しちゃうの！」

悲報、俺死んだ件について
キュート先輩の前で禁句の他の人の名前を呼んでしまい、俺の死が確定した。今から助かる生命保険は1つ…キュート先輩に愛を叫ぶことだ
キュート先輩から逃れられると同時に俺の名誉は死ぬ…が命よりは安いものである

「そっ、その！キュート先輩が好きで好きで…考えると心臓がキュッーってなって、キュート先輩を見ると上手く言葉に出来ないんですよ、ねっ！」

俺は意を決した