集合 ページ7
——ロイヤル・ワン
問題児クラスはろうそくに火を灯すと輪になり座った。
「ぶっちゃけどうよ…講師と会って2週間…」
目の下にクマをつくったリードは心なしかやつれた顔でつぶやいた。
そして、各々が地獄のような特訓の日々を語ると、この場にいないAを思い出し、リードが口を開いた。
「あのリシチ？って悪魔めっちゃ綺麗だったけどやばいよね…僕たちも大概拷問みたいな事されてるけどさ…」
ジャズとアロケル…そしてAは講師との顔合わせ以来、学校に来ていない。
サリバン邸にいると言っても連絡すらつかないAにアリスは一抹の不安を抱いていた。
「あ、あの…入間様…Aは……」
アリスの不安そうな声にビクリと肩を振るわせると入間はとっさに叫んだ。
「だ！大丈夫！もう1人護衛兼講師としてバビルスの先生をつけたっておじいちゃんが言ってたし！！」
「本当ですか！？」
「う、うん…！それに晩ご飯は一緒に食べる事もたまにあるし！！
忙しくてアズ君に連絡するの忘れてるのかな〜？」
「まったく、こっちの気も知らないで……」
そう言いながらもアリスは“よかった”と安堵したように胸を撫でおろした。
「てかさーAちゃんって養女だったんだ」
リードの言葉にアリスはドキリとする。
黙っていた理由を聞かれるだろうか。
はたまた、騙していたのかと問い詰められるだろうか。
そんな事ばかりを考えていたアリスだが、リードが言った言葉はどちらでもなかった。
「よかったじゃん！」
「…え？」
「だってアズアズ、Aちゃんの事大好きじゃん！
…もしかして養女だって黙ってたこと怒ってると思った？」
アリスは図星をつかれて口を噤んだ。
そんなアリスにぷっと吐き出すように笑ってリードは再び口を開いた。
「まあ、貴族って大変なんだろうな〜って感じ？」
「それにAちゃん素直でいい子だし、それだけで十分よね〜」
エリザベッタの言葉に、アリスが周りを見渡すと皆がうんうんと頷いていた。
「しかし、あれ以来学校に来ていないのは心配でござる…」
ガープの言葉に沈みそうになった雰囲気を覆すようにクララはハイッと大きく手を上げた。
「じゃあ、Aちが帰ってきたらデロッデロに甘やかそう大作戦をするのがいいと思います！」
「いいね、クラりん！それ採用！！
まあ、その前に僕たちも大人の無茶ぶりに耐えないといけないんだけどね…」
リードがそう言うと鳴り響くス魔ホのボタンを押した。
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あまね(プロフ) - 終わっちゃった？！？れ (12月23日 11時) (
レス) @page36 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の凉宮 - 作品もいいし、何より絵柄がド性癖 (5月31日 22時) (レス) @page36 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - ささくれさんの作品本当に面白くて読んでいて楽しいです！！ (5月15日 11時) (レス) @page32 id: eb45467fdc (このIDを非表示/違反報告)
山田ささくれ(プロフ) - はにゃ？さん» はにゃさん、こちらでもコメントありがとうございます……！！アズ君は本当に一目惚れでした……！ストックをもう少し増やしたらアップしようと思ってます！！ちょっと展開が重くなりそうで怖いですがこれからも読んでやってくれたら嬉しいです！！ (2023年2月8日 0時) (レス) id: 05f14a3afa (このIDを非表示/違反報告)
はにゃ？ - アズくんの小説少ないので書いていただき嬉しいです！更新楽しみにしています！ (2023年2月6日 1時) (レス) id: ef6fdebb20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山田山本 | 作成日時：2022年12月19日 17時
