孔雀の囁き02 ページ28
「き、効かない！？」
Aはとてつもなく素直だった。
身の丈を知り、奢ることなく特訓に励んでいたAは真摯に受け止めていた。
だからこそ、ニロの挑発を挑発だと思わず、事実であると受け止めて、受け止めた上で守られるだけの存在ではないと言わんばかりに百フラリンゴの金色のリンゴを揺らした。
「守られるだけの存在でいるつもりはありません！！
現在成長中です！！！」
Aは腰に手を当て“ふんっ”と、鼻を鳴らした。
ドロドロ兄弟にはさぞかしAが非力な少女に見えていたことだろう。
簡単に心を乱せると思っていた分、余計に心に悔しさが募る。
「やっぱりテメェらはここで潰す！！！
僕たちの“声”が…悪魔だけに効くと思うなよッ」
ニロがそう言うと、イチロが最大声量で叫んだ。
その声に反応したのは百フラリンゴだった。
「魔獣の理性が……！」
アリスはその異変にいち早く気づくが、百フラリンゴの標的は先ほど1番最後に攻撃を喰らわしたAだった。
再び戦闘体制に入るAを後ろに隠すと、怒りを言葉に乗せた。
「…いいだろう、私の妹に手を出した事後悔させてやる。
バラム式ケンカ必勝法“悪周期解放”でな」
するりと髪を纏めていた紐を解くと、アリスは深く深く沈んでいった。
「A女史来い！」
「なんですかあれは！あんなお兄様はじめてです！」
サブノックは盾を作ると、Aを自身の大きな体の後ろに隠した。
「悪周期解放だ！今の主席は理性がぶっ飛んでおる！」
「あれがお兄様の悪周期……」
(…嗚呼、なんて……)
「綺麗……」
“
破壊の限りを尽くすアリスは1人で百フラリンゴのリンゴを手に入れるが、それでも破壊行動は止まらず、炎が全てをのみこもうとする。
「このままでは失格どころか、殺してしまいます！」
「分かっとるわ！！」
アリスがイチロを攻撃しようとした時、すかさずサブノックがイチロの前に立ちはだかり、その言葉を口にする。
より強く、
心に響く言葉で、
「入間———！！」
それは、悪周期から戻る合言葉…
どんなに深く沈んでも戻って来れるようにと用意されたもの。
これで戻れる。
はずだった———…
しかし、アリスの攻撃は止まらない。
サブノックごと炎で飲み込もうとした時、Aは炎で壁を作り跳ね返した。
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あまね(プロフ) - 終わっちゃった？！？れ (12月23日 11時) (
レス) @page36 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の凉宮 - 作品もいいし、何より絵柄がド性癖 (5月31日 22時) (レス) @page36 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - ささくれさんの作品本当に面白くて読んでいて楽しいです！！ (5月15日 11時) (レス) @page32 id: eb45467fdc (このIDを非表示/違反報告)
山田ささくれ(プロフ) - はにゃ？さん» はにゃさん、こちらでもコメントありがとうございます……！！アズ君は本当に一目惚れでした……！ストックをもう少し増やしたらアップしようと思ってます！！ちょっと展開が重くなりそうで怖いですがこれからも読んでやってくれたら嬉しいです！！ (2023年2月8日 0時) (レス) id: 05f14a3afa (このIDを非表示/違反報告)
はにゃ？ - アズくんの小説少ないので書いていただき嬉しいです！更新楽しみにしています！ (2023年2月6日 1時) (レス) id: ef6fdebb20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山田山本 | 作成日時：2022年12月19日 17時
