スキ魔:ツムル1/2 ページ22
学校が始まる少し前の貴重な時間を使い、Aは浴場に向かっていた。
「あれ？Aさん今からお風呂？」
バスタオルと着替えを手に持つAと出くわしたムルムルは寝起きのようで、あくびをした口から小さな牙が見えた。
「はい！寝れなくてもお風呂は毎日入りたいです…」
「うんうん、女の子だし身なりは気にするよね」
今日も派手にやったのだろうと、ボロボロのAから推測して、“ごゆっくり”と言い、ポンと肩に手を置いてすれ違うムルムルに一瞬で目が覚める言葉を放つ。
「よかったら今度ムルムル先生も一緒にどうですか？」
聞き間違いかと思う程の威力を持つその言葉が、ムルムルの寝起きの頭を刺激する。
「え？何！？それどういう意味か分かってる！？！？」
「はい！この前はモモノキ先生とご一緒しました！！とてもスタイルが良くて……」
「ちょっ、ちょっと待って！！さりげなく同僚のプライベート、バラさないで！！」
尋常でない動揺の仕方にAは首を傾け、しばらく考えると何か閃いたように人差し指を立てた。
「ああ！！…ご安心ください！私も胸は慎ましやかな方なので勝手ながらムルムル先生には親近感を抱いて……」
「いや！だから待ってって！！！！」
「………朝っぱらから何やってんの？」
騒ぎを嗅ぎつけたイフリートがひょっこり現れる。
「お前！！特訓の前に教えるものがあるだろ！！」
「え？ええ！？なんの事！？」
状況が飲み込めないイフリートはムルムルの動揺ぶりに少し慌てたように言った。
そんなイフリートを横目にムルムルは言いにくそうに口を開く。
「俺…男なんだけど……！！気づいてなかったとか嘘でしょ！？」
「うそ！！こんな可愛い男の人がいてもいいのですか！？！？」
「あ………あのね……」
身長や見た目で性別が判断できないのが悪魔である。
脳裏に蘇るのは“お風呂一緒に入りませんか”発言。
改めて認識し、ボンッと頬が赤く染まる。
「え、何？Aさんもしかしてツムルの事、女性だと思ってたの？
まあ、中性的だし間違うよね〜中身ただのアクドルオタクだけど」
「それは関係ないだろ！」
Aにはそんな会話は届いていない。
「………ってきます…」
「「……え？」」
「過去！変えてきます！！！」
その言葉に慌ててイフリートが声をあげる。
「ちょっ！！こんな事で家系能力使わない！！」
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あまね(プロフ) - 終わっちゃった？！？れ (12月23日 11時) (
レス) @page36 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の凉宮 - 作品もいいし、何より絵柄がド性癖 (5月31日 22時) (レス) @page36 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - ささくれさんの作品本当に面白くて読んでいて楽しいです！！ (5月15日 11時) (レス) @page32 id: eb45467fdc (このIDを非表示/違反報告)
山田ささくれ(プロフ) - はにゃ？さん» はにゃさん、こちらでもコメントありがとうございます……！！アズ君は本当に一目惚れでした……！ストックをもう少し増やしたらアップしようと思ってます！！ちょっと展開が重くなりそうで怖いですがこれからも読んでやってくれたら嬉しいです！！ (2023年2月8日 0時) (レス) id: 05f14a3afa (このIDを非表示/違反報告)
はにゃ？ - アズくんの小説少ないので書いていただき嬉しいです！更新楽しみにしています！ (2023年2月6日 1時) (レス) id: ef6fdebb20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山田山本 | 作成日時：2022年12月19日 17時
