ジュエル01 ページ17
———教室寮・別館奥
とある一室。
Aがソファに座ると、テーブルを挟んで目の前のソファにムルムルとイフリートは腰をかける。
「Aさんのプライベートに関わる事だからね。
ここなら人も滅多に来ないから安心して」
ムルムルはそう言って、筒を作るように左手の指を少し曲げて覗き込み、Aに意識を集中する。
すると、ムルムルの瞳がすっと、ひし形に変化した。
「じゃあ、ちょっと失礼しますよっと…」
(まずは精神の色は……
白か……
純粋で、無垢で、素直な色………)
「ちょっと抱きしめてもいい…？」
「え！？」
状況を把握できずに顔を赤く染めて慌てていると、イフリートがひとつ咳払いをして釘を刺すように口を開いた。
「今の発言カルエゴ卿に報告していい？」
「冗談冗談！綺麗な色だったからついね」
「色ですか？」
「そうそう、俺の家系能力は
「すごい…！」
ムルムルは“それほどでも”とまんざらでもなさそうに笑い、一息吐くと、今までとは打って変わり真剣な面持ちで口開いた。
「———さて、ここからが本題。
Aさんはどこまで自分の能力を把握してる？」
再び手で筒を作り、ムルムルはAを観察するように見つめる。
「えっと…家系能力は
「それだけ？」
そして、答え合わせをするように、あるいは導くようにゆっくりと言葉を紡いだ。
「…時に干渉できます」
「その"時の干渉"っていうのがミソだ。Aさんは別に過去や未来に行って好き勝手に状況を変えられるわけじゃない。
干渉できる範囲や時間は魔力量に比例し、干渉できるものはイメージ力に依存している。
だからAさんがイメージできないものは見えたとしても干渉できない。
今Aさんが干渉できる範囲はこの部屋と同じくらいの広さで…時間は数分ってところかな？見るだけならもう少し広く長い時間を見れるはず…
特訓次第では数年間単位の時間をさらに広範囲で見れると思うからいっぱい精進してね」
「すごい…そんな事までわかるんですね！」
Aの精神の色が憧れや尊敬のオレンジに変わり、華やかに彩る。
「じゃあ、イメージできたらなんでも干渉できるんでしょうか…
例えば……
過去に干渉して、亡くなった方を助けたりとか……」
「それはしない方がいい」
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あまね(プロフ) - 終わっちゃった？！？れ (12月23日 11時) (
レス) @page36 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の凉宮 - 作品もいいし、何より絵柄がド性癖 (5月31日 22時) (レス) @page36 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - ささくれさんの作品本当に面白くて読んでいて楽しいです！！ (5月15日 11時) (レス) @page32 id: eb45467fdc (このIDを非表示/違反報告)
山田ささくれ(プロフ) - はにゃ？さん» はにゃさん、こちらでもコメントありがとうございます……！！アズ君は本当に一目惚れでした……！ストックをもう少し増やしたらアップしようと思ってます！！ちょっと展開が重くなりそうで怖いですがこれからも読んでやってくれたら嬉しいです！！ (2023年2月8日 0時) (レス) id: 05f14a3afa (このIDを非表示/違反報告)
はにゃ？ - アズくんの小説少ないので書いていただき嬉しいです！更新楽しみにしています！ (2023年2月6日 1時) (レス) id: ef6fdebb20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山田山本 | 作成日時：2022年12月19日 17時
