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「お前の所のレーガン寮長はどうだ。上手くやっているか？……そうか。上手くやっているのだな。昔の姿からは考えられないな。…………ゴホン、紅熊寮生がよく問題を起こすので苦労耐えないだろうと思ってな。少し気になっただけだ」
「子どもが巣立つのはあっという間と言うが、正にその通りだな。少し昔懐かしむのも悪くは無いな。」
「ほう、上出来だ。その調子で勉学に励むといい。」
「自己犠牲は美談ではなく利己的な考え方だ。自分を労れないお前に他人を思いやることができるとは思えないが。ただのエゴを相手に押し付けるな」
「此処には君を守ってくれる家族も居なければ、生まれ育った故郷も無い。私たち教師も君たちの道を示すが、いつでも助けられる訳では無い。大人に頼ろうとするな、学友と学び知識を増やし技術を身につけ自分の力を強くしろ」
「正々堂々と戦えとは一言も言っていなかったな。 私とお前は正式のルールの元勝負を行い決着を付けた。お前は俺との勝負に負けた、ということだ。」
「消灯時間を過ぎているぞ。決められた時間は守れ。規則を破ることは罰則に値するが今日はもう遅い。明日の授業に遅刻しないよう、はやく寮に戻れ。余り夜遅く出歩いていると魔物が出るぞ。………フッ、罰則については明日検討しよう」
「狡猾で強欲な生徒……。生徒をそう評価するとは如何せん貴方は見る目がないようで。彼らの姿勢の意味を理解できないとな同じ教育者として関心出来ませんね。努力は実を結ぶという言葉のように、彼らの貪欲さを評価し更なる道を示すことは彼らの成長にも大事なことです。偏見を抱くことは、貴方の視野を大きく狭めるでしょう」
「お前たちの行く末に幸せがあることを願おう」
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作者名：うらぬす | 作成日時：2023年3月5日 0時
