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合間で葵にラインしたら行く！って即答だったから私も行くことに。
帰り道、樹と並んで歩きながら届いたラインに伝えておくね、って返信して。
「…葵行くって」
「じゃあAも来んの？」
「うん、お邪魔する」
「…そ、きょもに連絡しとくわ」
「あ、うん。ありがとう」
「ん」
元々ずっと喋ってる仲だったわけでもないから会話が途切れてこうした沈黙が生まれることも気にならなかった。…前までは。
今までどうしてたかがわからなくて、この沈黙に心臓が変な脈を打つ。
なにか、なにか話題…
「…月曜さ、」
「わあ！」
急に降ってきた樹の言葉に肩が跳ねた。
私の驚いた声に樹もびっくりしてて…ごめん、ぼーっとしててって言ったらドギマギしてる私を見透かしたように笑う。
「月曜、どっか行きたいとこある？」
「え？樹がどっか行きたかったんじゃないの？」
「…いや、」
「なに？」
「デート、しよ」
「でっ……」
「なんだよ�爐任鱈瓩辰�(笑)」
ケラケラ笑われる。
「…ねえいつも通りにしてよ」
「俺�爐廊瓩い弔眥未蠅世韻鼻�(笑)」
「…………」
こう…何枚も上手で、余裕があるのがむかつく。
私、貴方のせいでいっぱいいっぱいなんですけども。
精一杯の憎しみ込めて睨んだらちょっと満足そうな顔して鼻で笑われて、勝ち目がない。
「じゃー俺が決めていい？場所」
「……いいけど、」
「けど、なに？」
「…あんま、からかわないで」
「…………」
「ね、聞いてる？」
急に黙り込むから、樹？って名前呼んだら口元手で覆って大きなため息つかれる。
「……なんなのお前ほんと」
「なっ！なんなのって、」
「からかってない。…俺のこと意識してっつったっしょ」
好きになって欲しいから頑張ってんの、って拗ねた顔でまたストレートなこと言われて言葉に詰まる。
「…わあ！もう！やだ！帰る！」
「は！？な、おまっ、待てって」
心がキャパオーバーして脳が出した答えは…逃亡。
走り出した私を樹がやだって言うなつったじゃん！って言いながら追いかけてくるけどもう本当ごめん、ちょっとマジで持たないので。
アパート着いて月曜日ね！じゃあ！って逃げるように家に入った。
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作者名：なち
| 作成日時：2021年9月19日 3時
