シークレット・ランデブー (ページ11)

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視線を定食に落としたまま答えたら、そうなんだ〜！って明るい声が返って来て、……キミじゃないからね？って思いながら横の高地チラッと見たらバチっと目が合って笑った。(笑)

「…マジ助かった、サンキュ(笑)」
「アレは…なかなかだわ。(笑)」

自販機でコーヒー買って渡す。

フロアに戻るまでの道のりも永遠と話しかけて来るし、俺の肩だとか腕だとかにさりげないつもりなんだろうけどベタベタ触って来て、

お休みの日って何されてるんですか？今度飲みに行きましょうよ！って懲りずに誘ってくるのを休みの日はずっと寝てるかな〜(笑)、今お酒控えてるからまた今度ね？(笑)ってもう断る理由が尽きて来てる苦笑いの俺を真横で髙地が見ててドン引きした反応が返ってくる。

「…てかAちゃん、あんないい子なのにね〜？」

……というのも。

食堂でその後飯食ってたら後ろを通った社員２人の会話で

「え、何お前またフラれたの？受付の子(笑)」
「ユウリちゃんね。…フラれた。(笑)」
「懲りねーな、もうやめとけよ(笑)」
「お前だって宇野さん諦めろよ(笑)」
「…いやもう諦めてる。(笑)あの子多分いくらアタックしてもダメだと思う。(笑)」

そんな会話に……やっぱ人気あんだな、Aちゃん。…マジでお前ら変に手出すなよ、なんて思ってたら、

「まぁた宇野さんだって。(笑)」
「馬鹿だなぁ、…何がいいんだろあんな子の(笑)」

って小声で話し込む彼女達。

「…俺マジであと一言悪口言われてたらキレてたと思う。(笑)」
「アレは俺でも嫌だったわ。(笑)女の子マジでこえー(笑)」

身震いする素振りを見せる髙地。

「ほんとにいい子過ぎて潰されないかだけ心配。(笑)」
「……潰させないよ？俺が(笑)相手女だけど…権力振り回して北海道勤務とかにするそんなん(笑)手が出ないだけいいと思って欲しい(笑)」
「……いやいや、目が笑ってない笑ってない」

笑えねーよ、ガチだもん俺。(笑)

「モテる男も、大変だな？(笑)」
「いやマジで。(笑)」
「否定しねぇのがムカつくけど今日のアレを見たら許さざる終えねぇわ(笑)」

時計を見たら昼休憩ももう終わりの時間で午後も頑張りますか、ってお互いデスクに戻った。