スタンドバイ・ユー (ページ30)

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お茶汲みという一仕事を終えて、デスクに戻り通常業務。

お昼の時間になって丁度会議も終わる頃、久しぶりにユウリちゃんとランチすることに。

ランチの前に使い終えた会議室に立ち寄って、コップを回収して給湯室へ下げる。

「すっごい久しぶりな気がするけどそうでもないよね、多分」
「でも、週末挟んで月曜火曜と４日は一緒にご飯食べれてないから久しぶりだよ！」
「ウチらにしてはなかなかだな…、聞きたいこともあるし」
「…聞きたいこと？なになに？」
「後でゆっくりね〜」

何食べよっか〜、って話してたけど、今日はめんどくさいし社食にしよう、ってなって食券を選ぶ。

券と引き換えてもらって、席に着いて。いただきます、するタイミングで飲み物買ってくるの忘れた、ユウリちゃんに先食べてて！と伝えて小走りで自販機へ。

ユウリちゃんとお昼食べれるの久しぶりでテンションあがる！

…あ！ユウリちゃんの好きなミルクティーあるから買ってってあげよう、とボタンを押して、わたしはお茶を買う。

ボタンを押そうと手を伸ばしたら、何かがドン、と背中にぶつかって、振り返れば……先輩、とその同期の先輩。

「…す、すみません、」
「…………」

え、わたしがぶつかったんじゃないよね…？
今わざと、ぶつかられたよね…？

キャハハって楽しそうに長くて明るい髪の毛なびかせて会話しながらわたしのこと、そのまま横目でチラッと見て、歩いて行ってしまった。…謝ったけど、聞こえなかったのかな。

……たぶん、嫌われてるんだろうなあ。なんでだろう。