I xxxxxx (jesse) PT.2

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甘ったるい空気のままで居たかったけど、時間はすぐに過ぎて行ってしまう

嫌な相対性理論を肌で感じる時間だ






「ジェス、明日仕事は？」



「明日は朝から。しかもめっちゃ早い」



「え、何時？」



「10時なんだよねー」



「ええ…全然早くないじゃん」




「私明日7時には出るから鍵はポストに入れといて、1人でちゃんと起きられる？」




「なんかいいね、鍵預けて貰えるのって」



呑気にニヤけるジェスに不安しかない…





「そうね！で、ちゃんと起きてね？！私起こしてあげられないからね？！」







明日の予定を当たり前に知れる幸せな今

これを当たり前にせずに居られたらいいな…








「しかも今日はちゃっかり泊まる準備して来た」



ヒヒッて笑う彼は褒めて、と言わんばかりの表情で
私も顔の筋肉が緩くなって




「いいこだねー、ジェシーちゃん

よしよーし、いいこー！」





まるで赤ちゃんに話してる？ってくらいの声のトーンで言うと

親指咥えて赤ちゃんになりきるジェスは我慢出来なくなって自分で始めた癖に先に吹き出した









「ほら、お風呂入ってきて！もうこんな時間よ」



「Aと居ると時間すぐ過ぎる〜むり〜」





まだベッドに寝転がったままの私達

何度もお風呂に入れコールする私をぎゅっぎゅ抱き締めながら駄々こねる








「もう、ジェスが入らないならもう私このまま寝ちゃうよー？」




「それはやだ」





ガバッと起き上がったと思ったら、


チュッ、リップ音を立てた不意打ちのキスがおでこに降る。





「行ってくる」




名残惜しそうに髪を一撫でして、脱衣所に向かう背中を見送った






大袈裟なんだから…
って呟く私の顔は多分赤くなってる。









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