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ぎゅうぎゅう詰めのお弁当は結構な重さで、慎ちゃんと手分けして持って
満開になった桜の歩道を二人で歩く
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「晴れてよかったねー」
と太陽にも負けない笑顔で機嫌良さそうな慎ちゃん
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「風がちょっと強いけどね」
「春一番ってやつかな?」
「桜が散っちゃうね…」
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ハラハラ散る桜が綺麗で、でも散った桜は人の足に踏まれて色を変えていく
せっかくこんな綺麗に咲いたのに…
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「散ってもまた来年も咲くし、そんな寂しい顔すんなよ!」
「そうだね?」
「また来年もみんなで一緒に花見しよ?約束」
「約束…」
「今両手塞がってるから指切りげんまんできねぇや」
「ふふっ、大丈夫」
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慎ちゃんがいきなり立ち止まりお弁当を下に置いたと思うと
ん、と小指を私に差し出す
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私も真似してお弁当を下に置き
慎ちゃんの小指に自分の小指を絡める
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「ゆーびきりげんまん」
「嘘ついたら」
「はりせんぼんのーます」
「「ゆびきった!」」
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「ふふっ、約束、ね?」
「うん、約束!」
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子供みたいなことして、約束をしたのはいつぶりだろう
満足した私達はお弁当を持ち直しまた歩き出す
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「遅くなったらアイツらうるせーから」
「そーだね、ちょっと急ごっか!」
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作者名:ap | 作成日時:2021年12月2日 23時