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まあいいや、とそっぽ向いて苦笑する弘樹くんに罪悪感はあるけど…
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でも彼氏より友達を優先するのって、おかしい事なのかな？
そんな経験が無くて分からない。
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｢じゃあまた｣
｢うん、気を付けてな｣
弘樹くんと駅で別れて、頭を悩ませながら帰りの電車に乗る
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優しさの形っていっぱいあるじゃない
断るのが申し訳なくてって優しさだと思ったけど、それは優しさじゃなかったのかな
優しさのつもりが傷付けてるなら本末転倒なんだけど
でも今のところ弘樹くんを傷付けた覚えはないんだけど…表面上だけで見ると
とりあえず早く別れを切り出さなきゃいけないことは分かってる
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電車から降りて帰り道を歩き
少しだけ見慣れ始めた家の前に着くと、鍵をガチャっと開けて
｢ただいま｣と誰にも聞こえないくらい小さな声で言ってみたけど聞こえる訳もな…
｢｢｢｢おかえりー！｣｣｣｣
えっ、あ、、ビックリした
玄関のドアが開く音で誰かが帰って来たって分かるんだ…
にしても今日はたくさんの声が聞こえるな…
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あ、、、朝の事すっかり抜け落ちてた。
｢逃げんなよ！｣って言われてたかもしれないかもしれないね…。
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作者名：ap
| 作成日時：2021年12月2日 23時
