035 ページ5
.
ㅤㅤ
ㅤㅤㅤㅤ
ㅤㅤ
｢じゃあ…そっちに行ってもいい？｣
コタツに入ってたほっくんが私のクッションまで来たいという
ソファを置かない代わりに全然二人でも乗れちゃうくらいには大きいけど…
｢来ても、いいよ？｣
｢怖いから来て下さいは？｣
行ってもいい？って聞いて来たのはほっくんなのにって文句のひとつでも言おうと顔を見ると
机に頬杖ついて表情は笑ってるはず、だけど私を試すみたいに目は微かに熱が篭ってて戸惑う
ジョークじゃないよって彼の目が話す
｢…ほっくんも怖いなら来てもいいよ？｣
素直じゃない私の言葉にふ、っと零して
｢じゃあ…俺も怖くなったから行くね？｣
って優しく笑った
私の知らないほっくんと中学の時と変わらない優しいほっくんが混ざり合って
愛しい、って思ってしまった。
よいしょってわざとらしく立ち上がり私と腕が触れるくらいの距離に座ると
車の中では芳香剤の香りで分からなかったけど、ほっくんの香りで肺が満たされてく
懐かしいような、初めてのような不思議な感覚
｢これなに？めちゃめちゃ座り心地いいんだけど！｣
｢これ人をダメにするクッションだよ｣
｢あー、これはダメにしちゃうね｣
｢そうでしょ？ここ座ったら中々立てないよ｣
｢一生座ってられるわぁ…｣
｢一生は言い過ぎでしょ｣
ほっくんが普通に話してくるからそこまで意識せずに私も普通に話せてる、ハズ。
こんな近くに居ても普通で居られるのって
やっぱり女慣れしてるのかな、なんて余計な事考えちゃうんだけどね
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2944人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ap(プロフ) - ubisiさん» めちゃめちゃ時間掛かったのですがちゃんと完結出来て、うびちゃんにも褒めて貰えてダブルで最高です！！新作は飛ばし過ぎないようにゆっくり更新していこうと思ってるので引き続きながーーーいお付き合いをして頂けると嬉しいです！ (2021年12月4日 19時) (
レス) id: 6a1231f522 (このIDを非表示/違反報告)
ubisi(プロフ) - 完結おめでとうございます！！お疲れ様でした。甘くて可愛くてワンコなほっくん、めいっぱい堪能させて頂きました！新作も楽しませて頂いてまーす！ (2021年12月4日 1時) (レス) id: 02e0c8cff0 (このIDを非表示/違反報告)
ap(プロフ) - シヤさん» シヤさんをここで見るのがすごく久し振りでテンション上がりました！！！新作はちょっとコメディ色強くなりそうなんですが、頑張りますー！ (2021年12月1日 19時) (レス) id: 6a1231f522 (このIDを非表示/違反報告)
シヤ(プロフ) - 完結おめでとうございます‼︎今回の作品も読んでて楽しかったし恋愛したくなりました、笑笑 新作も楽しみに待ってます〜！ (2021年12月1日 19時) (レス) @page22 id: 3e44318467 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ap
| 作成日時：2021年11月28日 18時
