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「すごーい！！楽しそうだねえ！」
連休、母1人子1人で遠くに行くでもなく
テーマパークの後に、そうだ自然に触れようと思いつく。
電車とバスで辿り着いた大きな湖には
あひるが沢山浮いていて、
かき氷でも食べながら見るだけのつもりが「ママ、あれ乗りたい」なんて言われちゃって。
「えー？蓮斗さっき沢山乗り物乗ったよー？」
「えっ、やだやだ！あひる！のるの！」
「ママボートはちょっと怖いなぁ、」
「やあ！あひる！のるの！」
ああ、さっきまでご機嫌だったのにな。
ため息をつきながら何気なくボートを覗くと、足で漕ぎながら操縦するやつで、やっぱりチビと私だけじゃ難しそう。
ごめんね、と言うと、蓮斗は目がうるうるして
もう泣き出しちゃいそうだった。
ごめんね、ママ、いつも頼りなくて。
私、諦めに近いような謝罪はこの子に何回だってしていた。
「＿＿＿＿＿＿＿＿蓮斗？……と、お母さん？」
スーパーで会った時と全く同じ状況に既視感を覚える。
振り返ったらそこにまた
エプロンをつけていない彼がいて
泣きそうな蓮斗と謝り倒す私に駆け寄ってきて
「どうした？」………って。
ふわりと香る、優しいにおい。
ふえ、ふえと泣きかけた蓮斗が我に返って
「れんせんせえ？」と目をいっぱいに開けた。
「また会ったな、蓮斗」
「せんせえ〜〜〜！！！！」
「うん、蓮斗。お母さんも。こんにちは」
「……こんにち、は」
「すみません。俺また声かけちゃって」
この状況をすぐに把握した彼は、
蓮斗に抱きつかれながら目線では「あれ？」と私に対して
ボートを指差していた。
こくこく頷いて、困って笑う。
「…すみません。ボート乗りたいって言うんですけど、結構波もあるし、私たちじゃなんか、難しそうで」
「ああ、そっか。たしかに難しいやつですよね」
「ぼくのりたいの！あひるに！ぜったいのる！」
「………
じゃあ、乗ります？俺で良ければ。…………3人で」
え？と聞き返した。
その時点で彼はもう乗りましょ？と決めていて、
蓮斗を肩車して券売り場に行っていた。
出遅れた私だけが戸惑うまま。
先生、と声をかけて振り返った彼は
悪戯っ子みたいな顔で微笑んでいた。
「俺もボート乗りたかったんでちょうど良かったです」
「さあ、乗ろっか」と息子に笑いかけた先生と
太陽の光が乗る波がやけに眩しかった。
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Haruno(プロフ) - aさん» お返事が遅くなり申し訳ありません…！😭DMの方も有難うございました！！すごく嬉しいコメントです…🙏 (7月29日 19時) (
レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - 初めまして！読ませていただきました♡個人的には爆撃メランコリーがとても好きで、病んでる具合がもう本当に最高でした😭別作品もこれから読ませていただきます！またコメントさせていただきますね☺️ (7月17日 0時) (レス) @page27 id: 6ee03389e7 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - ayaさん» aya様、コメント及びご投票有難うございます！選べないとおっしゃって頂けて本当に嬉しく思います…🥹🙏どのお話も練った甲斐がありました。また投票結果の方ご覧頂ければ嬉しいです！有難うございました…！ (5月28日 23時) (レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - どれもいいところで終わってて長編になるとどうなるのー？と期待しかないお話でした！なべこじ三角関係はちょっと担当様を応援したくなっちゃいます💙個人的には保育士してるので蓮先生もうはうはです！一つには選べませんでした！、😇 (5月28日 11時) (レス) @page50 id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - hs.さん» hs.様、こちらこそ有難うございます！💜両方選んて頂けてとっても嬉しいです🥹今日結果を発表する予定ですので、どうなるか、またお知らせさせて頂きます！いつも有難うございます…！ (5月28日 8時) (レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno
| 作成日時：2023年4月16日 10時
