04 ▶︎▷ [ 蜘蛛恋通1丁目の男 ] 〖 💜 〗 ページ17
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蒸し焼きと工事油と危険の香りが蠢く
永楽街、蜘蛛恋通1丁目をはぁ、はぁと息を切らしながら
逃げ回る。否、私も相手を追いかけている。
……だめだ。どこだ？もう体力が持たない。
この街の夜は女1人が彷徨くにはあまりに危険で
易々と背を丸出しにするのも命取りだ。
突然肩に触れた手を思い切り振り払えば日本語ではないが下品な言葉を言われているのが分かり、私はそこからも離れた。
＿＿＿＿＿遡ること1ヶ月前。
どこの馬の骨ともわからない不気味な男に付き纏われ、
ついには命まで狙われる羽目になった。
私は貧乏なシングルマザーだったが
子供と2人、ここまで慎ましくただ生きていただけだ。
それがどうしてか。
ある時期を境に“ 男 ”にまつわるトラブルに巻き込まれる日々に苛まれるようになったのは。
子の父親に始まり、アパートの大家、保険屋、勤め先の店長に、出会い頭の男まで相次いで私を不幸の地獄に導こうとするかのように付き纏いのストーカーに変貌を遂げるのである。
何かに取り憑かれていると思い、巫女に祓って貰ったのにも関わらず、その呪いは解けぬままに今もこうして逃走劇にまで発展してしまう。
[ A…！！！どこだ！出てこいよ……！！
ここが無理ならあっちの世界で一緒になろう、なあ？ ]
呼び捨てにされるほど知り合ってもいない、
ただ一方的に尾けられていただけで何故、命まで狙われなければいけないのか。
護身用に買っておいたナイフを徐に取り出すと
その刃の鋭さに手がぶるぶると震える。
子供は信頼のおける
華やかで、刹那的で、血湧き肉躍るようなこの中華街の
裏路地で、私は自分の幸薄い運命を心底憎んでナイフを握った＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「＿＿＿＿＿＿＿＿＿よぉ。
弾かれたように声の方を見れば、頭上。
男は煙草を踏み潰してニタニタと笑っていた。
何のロゴもない、
無地に紫のストライプが入ったジャージにカラーレンズのサングラス。
よっ、と軽く飛び降りて
今まさに私の目の前に降り立った男はそう、よく知っている人間だった。
「男の霊がわんさかお前にとっついてるよ、A」
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Haruno(プロフ) - aさん» お返事が遅くなり申し訳ありません…！😭DMの方も有難うございました！！すごく嬉しいコメントです…🙏 (7月29日 19時) (
レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - 初めまして！読ませていただきました♡個人的には爆撃メランコリーがとても好きで、病んでる具合がもう本当に最高でした😭別作品もこれから読ませていただきます！またコメントさせていただきますね☺️ (7月17日 0時) (レス) @page27 id: 6ee03389e7 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - ayaさん» aya様、コメント及びご投票有難うございます！選べないとおっしゃって頂けて本当に嬉しく思います…🥹🙏どのお話も練った甲斐がありました。また投票結果の方ご覧頂ければ嬉しいです！有難うございました…！ (5月28日 23時) (レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - どれもいいところで終わってて長編になるとどうなるのー？と期待しかないお話でした！なべこじ三角関係はちょっと担当様を応援したくなっちゃいます💙個人的には保育士してるので蓮先生もうはうはです！一つには選べませんでした！、😇 (5月28日 11時) (レス) @page50 id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - hs.さん» hs.様、こちらこそ有難うございます！💜両方選んて頂けてとっても嬉しいです🥹今日結果を発表する予定ですので、どうなるか、またお知らせさせて頂きます！いつも有難うございます…！ (5月28日 8時) (レス) id: 7ace42d2c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haruno
| 作成日時：2023年4月16日 10時
