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目が覚めると裸のミズキくん……!なんてことはなく、すやすやと天使のように息を立てているミズキくん。
寝顔写真撮ってもいいかな……いいよね、絶対服従(仮)だもん……。
心の中でゴメンナサイ、と謝罪をしつつも無音カメラを使いデータフォルダに天使を収めた。


「ん……、A?」
『お、おはよう、ミズキくん』
「おはよ、」


ぽやぽやとした顔、目が数ミリしか開いてないよ、ミズキくん。
幸い撮影会(盗撮)には気づかれていないようだ。


『じゃ、会社行ってくるからミズキくんは……お留守番?あ、どっかいく?』
「……バイト行く」
『へえ、じゃあ朝ご飯食べる?」


うん……、と消え入りそうな声で呟いて、とてとてと私の後ろを着いてくる。
か、可愛い……!朝弱いんだねミズキくん。
ご飯用意するからそこ座っててね、と言うとペタンと椅子に座った。
このままじゃ座ったまま寝ちゃいそうだ。ミズキくんが二度寝する前に!と急いで準備に取り掛かった。

お休みの日の翌日は、どうにかやる気を出そうと大好きなフルーツサンドと決めている。
ホイップといちごとみかんとキウイと……、と限界OLのささやかな贅沢だ。それを作り終えてミズキくんの元へ持っていく。


「……いただきまーす」
『どうぞ』


小さな口でぱくりとかぶりつく。
すると、ぱっと目を見開いて眉を寄せた。


『どうしたの?』
「……イチゴ、」
『嫌い?』


こくりと頷いてサンドウィッチを解体。イチゴを全て取り除いてお皿に乗せた。それを凝視していると、一時停止したミズキくんがイチゴを摘んだ。


「A、あーん」
『ん、』
「Aはイチゴ好き?」
『うん』


じゃ丁度いいね!と手を叩いて次々とイチゴを私の口に運ぶ。
なんか良いように言いくるめられた気がするけど。まあいいか。


「あとね、俺、」


ミズキくんは好き嫌いが多いらしい。好き嫌いばっかしてると大きくならないよ……、と母親のようなことを思った。

そういえば、ミズキくんって何歳?


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みいちゃ(プロフ) - この作品大好きです!! (2020年3月18日 12時) (レス) id: 49e92806b6 (このIDを非表示/違反報告)
だいふくリンゴ☆ - いつも楽しく読んでます!!最後ちょこっと泣きそうになりました…応援してます!! (2019年11月21日 14時) (レス) id: f2e97ee25b (このIDを非表示/違反報告)
くもり(プロフ) - 男の子飼う系のお話大好きなのでとっても楽しませていただきました!ありがとうございました! (2019年10月26日 4時) (レス) id: dd30b09f12 (このIDを非表示/違反報告)
綾音(プロフ) - 本当に面白かったです!みずきくんにキャーキャーキャーキャーしながら楽しく読ませていただきました(笑)これからも応援しています! (2019年10月14日 1時) (レス) id: e120810d5e (このIDを非表示/違反報告)
ちぇりー - 深夜にちょこっと読める()完結もの求めてた井上担です!たまたまたどり着いたローンのお話最高すぎです読んで良かったですT_T最後泣きそうになりました(重ヲタ)これからも陰ながら応援しています!!! (2019年10月6日 0時) (レス) id: 83cc27dc06 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アオ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...  
作成日時:2019年7月18日 15時

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