7つ目の原石 (ページ32)

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兄妹ページ32

俺には幼馴染が2人いる

2人とも産まれたときから知ってて片方は太陽みたいにパッと明るい兄貴

もう1人はあんまり喋らないけど4人の兄ちゃんに可愛がられてるお姫様みたいな妹

どこに行くのも何を見るのも一緒で俺らはいつも手を繋いでた

　

だから俺が事務所に入所したときは1人にしたAが心配だったけど知らないうちにAもいて

子供ながらに今までよりもっと俺が守ってあげないといけないと思った。

「なんで悪口言われてんのに言い返さないの？」

「言われても仕方ないから」

「は？俺が言ったら言ってくるじゃん」

「それはそれ、頑張らないとなぁ」

入所してからずっと人一倍努力してるのに見てない奴らに好き勝手言われても気にしないフリをするAに意味がわからなかった

俺とAが幼馴染であろうが一緒に組まれることは無く気付けばAはだんだん遠いところに行って

俺以外の人と仲良くしてることが増えた

特にB.I.Shadowと仲が良くて同じ歳の北斗と話してるのを見かけた

「人見知りのしーがああやって話してるの見ると成長感じるなぁ。お兄ちゃん感動する」

「ふーん」

「なに、大我寂しいの？Aのこと小さい頃から大好きだもんなぁ」

さっくんにいじられながら考えた

今まで俺が引いてた手はいつか違う人が引くようになってしまうかもしれない

ずっと俺が手を引けるようにとそばにいられるための強みを探した