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酔っ払うとユンギさんは素直になる。
メンバーの弟分とバーでしっかり飲んできたらしいユンギさんが深夜にべろべろになりながら家を訪れる。
来る前から何度も着信があったので、叩き起されつつもドアを開けて迎え入れる。
｢A……｣
｢もー｣
ズルズルともたれかかってくるユンギさんを抱きとめると酒の匂いが鼻をついた。
｢弱いんだから｣
｢俺は……弱いよ｣
｢分かってて飲むのね｣
あーとかんーとか唸りながら首に腕を回してくるユンギさんを立たせ、とりあえずリビングへ連れていこうと促すが、肝心の酔っ払いはもぞもぞと私に絡みついてきて離れない。
｢重い〜｣
メンバーの中では小柄だと言うけれど、私からしたらしっかり成人男性だ。本気で寄りかかられると流石にふらつく。
狭い玄関で四苦八苦していても、ユンギさんはお構い無しで首に顔を埋める。
｢……落ち着く｣
｢ここで落ち着かないで！｣
｢いいだろ……｣
ふわふわと夢見心地で呟くユンギさんに溜息をついた。
｢甘えたいの？｣
｢んん……｣
｢酔っ払ってもそこは濁すんだ……｣
動かすことを諦めて好きにさせていると、ユンギさんはぺろっと首筋を舐めたのでびくりと身体を震わせた。
キスしたり啄んでみたりする感覚に慌てて離れようとするが、がっちりとホールドされていて逃げられない。
｢悪戯しないで……｣
困りきった末にそう呟くと、暫くスリスリと擦り寄っていたユンギさんが顔を上げる。ほんのりと赤い顔に緩み切った表情がすぐそこにある。
今日は相当酔っ払っているらしい。
今度はぐいっと顔を掴まれて強めにキスをされる。
ちょっとだけ歯が当たって痛かった。
｢いってえ……｣と呟いたユンギさんも痛かったらしい。
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ムルーア(プロフ) - 初めまして💜一気に読んじゃう程話に吸い込まれて胸がギュッとしました😭素敵な作品ありがとうございます🥰 (6月21日 20時) (
レス) id: e97b81299d (このIDを非表示/違反報告)
sai(プロフ) - めーぷるさん» ありがとうございますー！私も雰囲気は気に入ってるので嬉しいです……！ (2019年6月30日 16時) (レス) id: 00e0a369b0 (このIDを非表示/違反報告)
めーぷる(プロフ) - 大好きです、この作品 (2019年6月25日 14時) (レス) id: eb55ea3859 (このIDを非表示/違反報告)
sai(プロフ) - りおさん» ありがとうございます！ 結構淡々とした話だったので、楽しく読んでいただけて嬉しいです！ (2019年6月24日 13時) (レス) id: 00e0a369b0 (このIDを非表示/違反報告)
りお - とーーーっても面白くて、どんどん読み進めちゃいました！ (2019年6月22日 2時) (レス) id: 189551a3bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sai
| 作者ホームページ：https://twitter.com/xxx___sai/
作成日時：2019年5月1日 16時
