サボり癖のある高校生 × 煽り気味の教師 【 stm 】

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朝、学校に行くと真っ先に先生に声をかけられた。
先生の方を向くと今から煽りに行きます、といった顔をしていた。


　「如月、今日の一限目なんだか分かるか？」


え、なになに。
さとみ先生が把握してないだけなのか、それとも単に聞いてきただけなのか。


　「一限目は……確か理科だったはず」


　「そう、理科だよ。お前ちゃんと授業出るよな？」


　「まさか。開始早々雑用なんて押し付けられたくないですから。
　 それに今日単元テストですよ、元から出るつもりでした」


　「…タイミング悪。まあ良いや、普通の授業でも出るのか楽しみだわ」


なんだか馬鹿にされたようで少し苛つく。
でも私は目の前の人のように子供ではない。平常心平常心。


　「絶対出ますよ、負けたくないですもん」


　「お前ずっと負けず嫌いだよな」


　「なに、負けず嫌い、嫌いですか？」


　「全然。逆に俺も負けたくねぇんだよなー…
　 似たもの同士ってやつ？」


　「勝手に似たもの同士にしないでください」


賭けの相手と似て良いことなんてあるか。
似てるのは負けず嫌いなところだけなはず。知りたくもない。


　「お前、今すげー失礼なこと考えてたろ」


　「なんで分かるんですか？」


何この人。端から端まで全て怖い。


　「お前のことだから考えてるでしょ」


前言撤回、ただの勘だった。
それよりも、何よ。考えてそうって。

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