サボり癖のある高校生 × 煽り気味の教師 【 stm 】

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　「うんまっ…！！」


カフェにつき、メニューを開いて一目惚れしたいちごのパフェを頬張る。
甘い生クリームと少し酸味の効いたいちごの相性。これだけは誰にも譲れない。

これだから甘党はやめられない…。
でも、この時期はいちごの収穫が少なかったりするので、お値段は少し高め。

自分へのご褒美としてたまに食べるのが丁度良いだろう。


美味しそうに頬張る私とは反対に、綺麗に盛り付けされたパンケーキを静かに切って食べる美晴。


　「美晴、パンケーキ美味しい？」


　「なに、急に。
　 すごい美味しいよ、これ。Aのは？」


　「パフェ？これね、ほんっとうに最高で…！！」


　「あー、分かった分かった」


小声で「あんたの甘党スイッチ入ると大変なのよね…」と呟く美晴。
せっかく語り始めようと思ったのに、大失敗だ。


…と言っても、美晴も相当な甘党だ。
そもそもの話、私達が関わり始めたのはスイーツの話。自己紹介で甘いものが好きと言っていたものだから、ふと話しかけに行ったら意気投合。

今では人生一の甘党仲間だ。


　「はあ…、あんた、どんだけ美味しそうに食べるの？
　 見てるこっちが面白いんだけど」


　「うるさい。美味しいからしょうがないでしょ。
　 こんなパフェ、美味しそうに食べない人がいるの？」


　「ごめんって。
　 あ、そういうば。補習、どんな感じ？」


　「いつもの二倍ぐらい丁寧に教えてくれるよ。
　 まあ、正直そんなに丁寧に教えなくても…って感じ」


　「え、私と交換してくんない？」


美晴にとっては嬉しいのだろう。私だって今すぐに交換してやりたい。
でも、現実はそう簡単には行かないようになっている。


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