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「…ほら、早よ風呂入ってき？そんなんやと風邪引くで」
「……いや、でもっ」
「もー！ええから！先輩に風邪引かれたら困るの俺やから！早く、タオルとか適当に使ってええからさ…な？」
「……うん、ありがとう」
皆が皆同じ目をして泣きしゃがむ私を見て去って行く中、一人の男の子が私を助けてくれた
足元の方見た時から気付いた、小瀧くんだって
何年か前に小瀧くんが「これカッコよくないっすか！？」って自慢げに見せてきた靴で
プライベートで出かける時はよくそれを履いて出掛けるって聞いた
だからきっとさっきだって、どこかへ行くために駅へ向かっていたはずなのに、
こうして濡れた私の肩を抱きながら傘に入れて、自分の部屋まで連れて来てくれて、
お風呂もタオルも準備してくれて…
「……小瀧くん、ありがと」
「おー、風呂上がりのAちゃんも可愛えな！！お茶とかしかないねんけど、いい？」
「もう…その呼び方やめてよ、」
「ええやん、仕事じゃないねんから」
「…まあね、…あ、そうだ 小瀧くんどっか行く予定だったんだよね？ごめんね、私すぐ着替えて帰るから！」
「別にええよ、流星んとこ行こうとしてただけや…あー、流星って友達やねんけど、あいつならいつでも会えるし」
「…………流星くん？」
「ん？なんや、流星と先輩って知り合いなん？」
また小瀧くんの優しさに甘えてさっきの出来事を忘れかけてた
そうだ、私は今さっき最も会いたくて、最も会いたくなかった相手に出会ったばかりだった
「大好きなAちゃんの為ならいつでも迎え行くけどな？」とイタズラに笑顔を浮かべる小瀧くんを試すわけじゃないよ
意地悪したいんじゃないの、ただ、今の私にはこの聞き方しか出来ないから許してほしい
「小瀧くんのさ、その"好き"ってほんとの好き？遊び？」
「…急にどしたん、」
「……良いから、答えて」
「ほんとの好きやで、本気やで俺はずっと 先輩と出会った頃から俺はずっと本気や」
「………付き合ってあげても良いよ」
私だって遊びじゃない
こうやって辛い時に助けてくれるのはいつも小瀧くんだった
ただ…大毅くんと再会した時の一瞬のトキメキは一人じゃ忘れる事が出来なくて、
それを忘れるためにも貴方に側にいてほしい、こんな事を言ってしまったら小瀧くんが離れていってしまう気がして
口に出す事が出来なかった
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ピンクパンダ(プロフ) - 離れていた歯車が噛み合い、同じ時を刻み始めたのですね。感動です！ (2018年10月1日 18時) (
レス) id: 593cbf6192 (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - 更新ありがとうございます！！またまた泣きました。少しのシーンでも泣けてしまいます。次回の更新も楽しみに待ってます (2018年9月16日 1時) (レス) id: ced1938cfe (このIDを非表示/違反報告)
ピンクパンダ(プロフ) - またまたお久しぶりです！話が展開しましたね。いつでも待っていますので、できれば話の内容を忘れてしまわないペースで更新待ってます！ (2018年9月12日 22時) (レス) id: 593cbf6192 (このIDを非表示/違反報告)
RISA(プロフ) - ピンクパンダさん» ピンクパンダさん！お久しぶりです！お待たせしました（ ; ; ）待っていてくださっていたなんて本当に光栄です（ ; ; ）お時間ある時で大丈夫ですので、どうか見守ってやっていて下さい（ ; ; ）いつもピンクパンダさんから頂くコメントで元気付けられてます（ ; ; ） (2018年7月29日 0時) (レス) id: a29f4741bb (このIDを非表示/違反報告)
RISA(プロフ) - きょっきょさん» コメントありがとうございます（ ; ; ）1番だなんて…おこがましいです…ありがとうございます（ ; ; ）ゆっくりですが完結に向けしっかり更新していきますので、お時間ある時見ていってください！リクエスト等あればお待ちしております！ (2018年7月29日 0時) (レス) id: a29f4741bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RISA | 作成日時：2018年4月4日 15時
