君と私と登下校 ページ10
手を引かれ外に出るとピタッとギアッチョ先輩が足を止めた
なんだろうと思ってると先輩がバツの悪そうな顔をしながら
「なぁ、Aの家って何処だ?」
と聞いてきた
「あ、こっちです」
私は先輩の手を引きながら自分の家へと向かった
無言で歩いてる中私は周りから見たら私と先輩は恋人同士に見えてるのではないかと考えて今更照れた
(恋人…に見えてたらいいなぁ)
チラリとギアッチョ先輩を見ると目が合った
何故か目がそらせなくて二人して見つめあったままいつの間にか立ち止まっていた
(あ、ギアッチョ先輩まつげ長いな…)
そんなことを考えていたら先輩がポツリと何かを何かを言ったのだが私にはよく聞こえなかった
「え?なんですか??」
「あ、いや、あのよォ…明日一緒に学校行かね?」
思わぬ誘いに私は目を丸くした
しかし、その思わぬ誘いにドキドキと胸が鳴り出し顔が熱くなってきた
「あ、はい…先輩がよろしければ…」
「あ、当たり前だろォ?俺が誘ったんだからなぁ」
私と繋いでないほうの手でポリポリと頬を掻きながらギアッチョ先輩はそっぽを向いた
よく見るとほんのり耳が赤くなっていて私は自惚れてしまいそうだった
それからまたお互い無言のまま歩き始め、やがて私の家に着いた
「先輩、ここが私の家なんで……
送ってくれてありがとうございます!」
「…なんだ、俺ん家の近くだったんだな」
「え!?」
「ほら、あそこのアパートあんだろ?そこが俺ん家」
先輩が指さす先を見ると私の家からほんの数メートルほどのところのアパートだった
「このあたりでは先輩を見かけたことなかったのに」
「あー、俺が家に帰ったりすんのが夜中とかだからじゃあねぇのか」
「あ、なるほど!って夜中!?」
「…あんま家に居たくねぇからなぁ」
そう言うギアッチョ先輩は少し寂しそうだった
なんて声をかけていいかわからなくて悩んでいたら先輩はじゃあなとだけ言い、そのまま歩いていってしまった
慌てて私はギアッチョ先輩に向かって声をかけた
「せ、先輩!明日家の前で待ってますね!!」
私がそう言うとギアッチョ先輩は少し振り向いて手を上げてくれた
玄関に立ち尽くしたまま私はギアッチョ先輩がアパートに入っていくのを見届けていた
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ななちき - めっちゃ最高なんだけどォォォォォォ?? (2022年8月25日 14時) (レス) @page14 id: 32ff12bb1c (このIDを非表示/違反報告)
くうき - あああああああああギアッチョ愛してるうううううううううううううううう大好きいいいいいいいいいいいいいいいいいい可愛いいいいいいいいいいいいいい (2022年7月17日 23時) (レス) @page14 id: 6843fb0cad (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - ギアッチョ最高です\(//∇//)\ (2020年8月30日 8時) (レス) id: 3b355bbc07 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - もう、、、好き、、、 (2019年8月25日 23時) (レス) id: c8caa91576 (このIDを非表示/違反報告)
育未 - この作品本ッ当に面白いですね!ギアッチョloveの私からすると最高としか言いようがないです(^^)続きが気になるなぁ〜〜(ノ^^)ノ (2016年12月6日 7時) (レス) id: 8be12606d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:村崎りこ | 作成日時:2016年5月19日 22時