咆哮 ページ10
フ｢じゃあ、Aいい子にしててね？｣
ふにゃりとした笑顔を浮かべ、私の頭を優しく撫でてフジは仕事へと向かった
2人で今までいた場所から離れてどれくらいが経ったのだろう
私が抵抗しない事に気付いたフジは私の足から鎖を外してくれた
外に出る気なんて起こらない
此処がどこか分からない
帰り方もその手段も無い
ふと頭にキヨやヒラ、こーすけの顔がチラつく
元気にしているのだろうか
私達を探しているのだろうか
キヨはどうなったのだろうか
でも、もうどうしようもない事も分かっている
貴｢あーあ……なんで今更涙が出るの？｣
ぽつりぽつりと頬を濡らす雫を拭い私は部屋に戻った
その時
ガチャガチャと玄関の方から激しい音が聞こえた
気になって玄関に向かった
ガチャガチャという音がふと止まった…と思ったら次の瞬間にはドアは蹴り破られてた
貴｢!?な、何……！！！！｣
キ｢……よぉ、A。迎えに来たぜ｣
ドアを踏み付けていつもの様に不敵な笑みを浮かべたキヨがいた
貴｢っ、キヨ……｣
キ｢ばっか、泣くなよ！俺が泣かせたみたいじゃん！｣
ヒ｢やーい、キヨがA泣かせた〜｣
こ｢おいキヨ！泣かすなよ！｣
懐かしい顔ぶれに私は涙が止まらなかった
会えて嬉しい気持ちと何故来てしまったのという複雑な気持ちだった
キ｢ほら、A！俺らと帰ろうぜ！！！！｣
キヨはそう言って私に手を差し伸ばす
この手を取ってしまったら私はフジにもう会えなくなるようなそんな気がした
その手を取るか迷っているとヒラの後ろに見覚えのある姿を見つけた
貴｢っつ!?ヒラ、危ない！！！！｣
ヒ｢うわっ!?危なかった〜
Aありがと！｣
背後からヒラを殴ろうとしていたフジの拳は宙を切った
フ｢……なんで教えたのAちゃん。
ダメでしょ？｣
キ｢……よぉ、フジ。邪魔しに来たぜ｣
キヨがフジを挑発する
フジがキヨを殴ろうとするがこーすけがフジを押さえ込んだ
こ｢フジ！！！！いい加減にしろよ！！！！
どうしたんだよお前……！｣
フ｢うるさいうるさいうるさいうるさい！！！！
なんで邪魔すんの？邪魔しないでよ！！！！
ねぇ、Aちゃん一緒にいてくれるんだよね？何処にも行かないでよ！！！！
俺は……俺はぁ！ただ君が好きで独占したくてその目に俺だけを写してほしいだけなんだよ！｣
貴｢フジ……｣
キ｢Aダメだ、フジの言う事聞くな……。
行くぞ｣
フ｢嫌だ……！行かないで！嫌だぁぁぁあ！！｣
帰ってきた日常、君のいない非日常→←君のヒーローになりたい[キヨside]
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なみの - 胸糞悪いけど、この歪んだ感じがめちゃくちゃ好きです！ (10月12日 18時) (
レス) @page15 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
紫優(プロフ) - 夜桜さん» 無いですよｗ まず、言葉遣いが可愛いって初めて言われましたｗｗ (2016年11月22日 17時) (レス) id: 53bd36ff39 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - そんなこと無いの！？ｗｗｗ (2016年11月22日 16時) (レス) id: ad55b9172f (このIDを非表示/違反報告)
紫優(プロフ) - 夜桜さん» そんなこと無いですよｗｗ (2016年11月21日 19時) (レス) id: 53bd36ff39 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - 可愛いですよ！言葉遣いがｗｗｗｗ (2016年11月21日 19時) (レス) id: ad55b9172f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫優 | 作成日時：2016年11月7日 0時
