再会 ページ13
こーすけとヒラがいないうちに此処から出る
ほとんど出歩いたことの無い町だけどきっとフジの元へ行ける
私はそう確信していた
必死に階段を走りながら降り、アパートの入口に着くとそこには懐かしいフジの姿があった
フ「Aちゃん……迎えに来たよ」
貴「フジっ!」
私が駆け寄るとフジは強く私を抱きしめた
懐かしい匂いと体温に涙が出てくる
やっぱり私にはフジがいないと駄目なんだと改めて確信した
貴「フジ、フジぃ……会いたかった、寂しかった……
フジが警察に連れていかれるって聞いて苦しかったよぉ……!」
フ「うん、俺もAがそばにいなくて苦しかった……つらくてつらくて死にたかった……
でも、もう離さないよ」
フジはいつもの笑顔を浮かべて優しく私の涙を拭った
フ「……此処から離れよう。きっとキヨ達は戻ってくる」
貴「っあ、フジ……キヨに何したの?」
フ「……さぁね?でもキヨなら大丈夫だべ!」
その後小さく殺しても殺してもしぶとく生きてそうだからと呟いたのが聞こえたが私は聞こえなかったふりをした
きっと今キヨは死にかけてるのかもしれない
キヨのことは心配だったがでも今はフジといることが全てだった
アパートから車で遠くまで離れて、昔住んでた地域に来た
そこからは何故か車を降りてフジと2人で歩いた
フ「懐かしいね…。よく登下校で3人で歩いたっけ」
貴「うん、ほんと懐かしい……。此処は何も変わらないね……」
みんなから逃げているのに何故かのんびりと2人で歩きながら思い出話をする
不思議に思いながらも私はこの時間を堪能した
フ「あっ、あの公園でさ昔キヨがブランコこぎまくって落ちたよねw」
貴「そうそうwほんとあのときは笑いが止まらなかったなぁ」
しばらく思い出の場所を巡り、最後に私が前まで住んでたマンションの屋上に来ていた
屋上ではしばらく2人とも無言でただ寄り添って景色を眺めた
昔クリスマスの日にフジと2人で眺めた時のように
静寂を裂くように私の携帯が鳴り響く
キヨからの電話
私は出るか迷っていると、フジに携帯を取り出てしまった
キ『A!!!!今どこにいるんだ!!!!』
フ「やぁ、キヨ!Aは今俺といるよ」
キ『……やっぱりな。だがなフジ、Aの携帯にGPS機能付けてっから場所分かるからな!!!!
今すぐ向かうからな!!!!何処に行ったって見つけ出してやるよ!!!!』
キヨはそこまで話すとすぐに電話を切った
それでは皆さんさようなら→←君が消えた後、後始末[フジside]
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なみの - 胸糞悪いけど、この歪んだ感じがめちゃくちゃ好きです! (10月12日 18時) (レス) @page15 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
紫優(プロフ) - 夜桜さん» 無いですよw まず、言葉遣いが可愛いって初めて言われましたww (2016年11月22日 17時) (レス) id: 53bd36ff39 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - そんなこと無いの!?www (2016年11月22日 16時) (レス) id: ad55b9172f (このIDを非表示/違反報告)
紫優(プロフ) - 夜桜さん» そんなこと無いですよww (2016年11月21日 19時) (レス) id: 53bd36ff39 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - 可愛いですよ!言葉遣いがwwww (2016年11月21日 19時) (レス) id: ad55b9172f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫優 | 作成日時:2016年11月7日 0時