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「ほくちょす、どうしたの？」
しばらく歩いてから声をかけると悲しそうな顔をして止まった
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松「慎太郎と付き合うの？」
時が止まったかと思った
いつもふざけて、うざったい彼しか知らなかったから
そんな悲しい顔をした彼は見たくなかった
気づいたら彼の頬に伸ばした手は彼によって掴まれ、そのままぐっと引き寄せられた
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ほくちょすに抱きしめられてるって認識したのはどれくらい時間がかかってからなのか私には分からなかった
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けど、嫌な気持ちはしなかった
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それと同時に森本くんの笑顔が頭に浮かんだだけ
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松「ねぇ、北斗って呼んでよ」
「え？」
松「俺のこと、北斗って名前で呼んで？」
たぶん私はほくちょすの低い声にも、整った顔にも弱いんだと思う
そしてこの、水分を多く含んだ瞳にも弱い
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「ほく、と。.........北斗」
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ふふ、と耳元で笑い声が聞こえてゾワッとした
それはもちろんこの声に弱いからで
抱きしめられてるのか、と再度確認した
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松「俺、Aのこと好きだよ」
身体を離され、ふわっと私たちの間を風が吹いた
さっきとは違い、愛おしい人を見るような目で見つめられ、言葉に詰まる
ほくちょすが私を....？
どれだけ頭で考えても理解が出来なくて困った顔をすると優しく笑われた
松「俺ね、初めから知ってたよ。Aのこと」
「そう、なの？」
松「俺の友達が可愛いって1年の頃から言ってたから目で追ってたの。
その時は可愛いって思うだけだったのに、話したら凄く良い子で、仲良くなれてさ。
嬉しかったんだよ。単純に。
そしたら、気づいたら好きになってた。Aが俺のこと男として見てないのも、気になってる奴いるのも分かってた。
だから、さっきの空気に耐えられなくて出てきたの」
ごめんね、とさっきみたいに悲しい顔を浮かべたほくちょす
違う、彼が謝る必要は無いんだ
松「泣かせたいわけじゃないんだけどな」
と頬に触れたほくちょすの手にまた涙が溢れた
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きぬ(プロフ) - お豆愛好家さん» どっちも見ていただけて嬉しいです(；；)ぎゅんぎゅんにやにやしながら読んでもらえてる事実が喜ばしすぎてニヤケ散らかしました！ぜひ次回も読んでもらいたいです(^^)ありがとうございます！！ (2020年10月19日 15時) (
レス) id: bf8a019726 (このIDを非表示/違反報告)
お豆愛好家(プロフ) - いちごみるくもこちらのお話もほんとにきゅんきゅん（もはやぎゅんぎゅんくらい）してにやっにやしながら読ませていただきました！最高でした！！！次回作も楽しみにしています！ (2020年10月18日 22時) (レス) id: 91b203d3cb (このIDを非表示/違反報告)
きぬ(プロフ) - だてこーんさん» いいスパイスになれてふっかさんも喜んでおります！いつもコメント勇気づけられました(；；)ありがとうございます(^^) (2020年10月18日 21時) (レス) id: bf8a019726 (このIDを非表示/違反報告)
きぬ(プロフ) - つぽりんさん» 可愛らしい表現！嬉しいです(；；)ギュンってしてもらえて嬉しいです^^ (2020年10月18日 21時) (レス) id: bf8a019726 (このIDを非表示/違反報告)
だてこーん(プロフ) - ふっかぁぁぁぁさぁぁぁぁぁあ！！！！ライバルはいいスパイスだけども！！だけどもどもぉぉぉっ…（ひとりごとです） (2020年10月15日 22時) (レス) id: c60c1f829e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きぬ
| 作成日時：2020年10月2日 20時
