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あれからというもの、今までのように週末には彼らのいる神社へ顔を出しゆるやかな時間を過ごしていた。わたしが持ち込んだ携帯ゲーム機を気に入った彼らと対戦ゲームやパーティーゲームをやったり、ノートPCとプロジェクターを使って映画鑑賞会をしたりと、俗世の娯楽を楽しんでいた。
「桃鉄100年やろうぜ〜ぃ」
『100年は終わんないよ〜?』
「100年かぁ〜」
「100年ってどんだけかかる?」
『ん〜…4人でやったら50時間くらい?』
「あっという間じゃん。秒だよ秒」
やろうよ〜と畳に大の字に寝転んだなるせさんが、ころころと転がってわたしの膝に頭を乗せた。ふわふわの髪の毛を堪能するように頭を撫でると、猫のように目を細めるなるせさん。
『折角ならピザとかお惣菜買ってパーティーしよ』
「ええやん、買い出し行く?」
「甘いものも買ってきてぇ〜」
『はぁい。ありさかさん何か食べたいのある?』
「ん〜?大丈夫、ありがとう」
「よし、いくかぁ」
『いってきまぁす』
財布片手に神社を出て、見慣れた街並みをだるまさんと歩く。
初めて出会ったときから季節がひとつ変わり、過ごしやすい季節になった。風が吹く度に揺れる銀髪が、きらきらと太陽の光を反射していた。
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yura(プロフ) - くくくさん» 最後までお読み頂きありがとうございました…!別作品も楽しんで頂けましたら幸いです! (3月4日 21時) (レス) id: 5f689998c0 (このIDを非表示/違反報告)
くくく - 泣いちゃいました…次回作楽しみにしてます (2月29日 15時) (レス) id: 9c08b4fe18 (このIDを非表示/違反報告)
yura(プロフ) - をわさん» 最後までお付き合い頂きありがとうございました!次回作もよろしくお願いいたします…! (10月6日 14時) (レス) id: 5f689998c0 (このIDを非表示/違反報告)
をわ(プロフ) - お疲れ様でした!!リアルタイムでこの作品を追いかけることができて幸せでした!次作も楽しみにしております…!! (10月5日 1時) (レス) @page50 id: ab4027dd5b (このIDを非表示/違反報告)
yura(プロフ) - をわさん» そう言っていただけて嬉しいです…!完結までお付き合い頂けると嬉しいです◎ (8月23日 22時) (レス) id: 5f689998c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yura | 作成日時:2023年6月4日 13時