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再び目を覚ましたのはお昼時を少し過ぎた頃だった。痛む頭を抑えながらスマートフォンを確認すると、同僚からいくつかメッセージが来ていた。


「おはよ、大丈夫?」

『…なるせさん、』

「隈、マシになったね。」


そっとわたしの目元に触れたなるせさんが優しく微笑む。少し冷たい指先が、寝起きで火照った体をゆっくりと冷ましていく。その冷たくて優しい温度に擦り寄ると、くすくすとなるせさんが笑った。


「はは、猫みたい」

『なるせさんの手、きもちい…』

「また寝そう?」

『ん〜…寝すぎて逆に眠たいだけ…そろそろ起きないと、』

「今日はさ、なるせたちとゆっくりしよ?ね?」

『……そうだね、そうしよっかな』

「起きれる?あのね、俺たちでご飯作ったからさ、一緒に食べよ?」


優しくわたしの手を引くなるせさんについて行くように部屋を出ると、いつもあまり使わない6畳ほどの部屋に連れて行かれる。そこにはいつものちゃぶ台の上にご飯や味噌汁などの和食があり、だるまさんとありさかさんがいつもと変わらずにこやかな表情で座布団に腰を下ろしていた。


「おはよ〜」

「おはよ、体調どう?」

『おはよ、元気だよ。ありがと』


空いている座布団に腰を下ろし、ちゃぶ台に置かれた食事を見つめる。みんなで手を合わせ、食前の挨拶をする。お味噌汁の入ったお椀を持ち、口を付ける寸前。ありさかさんがそれを制止した。


『ありさかさん?』

「……ごめん」

「ありさか」





「ごめん、やっぱり騙すみたいなことできひん」


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yura(プロフ) - くくくさん» 最後までお読み頂きありがとうございました…!別作品も楽しんで頂けましたら幸いです! (3月4日 21時) (レス) id: 5f689998c0 (このIDを非表示/違反報告)
くくく - 泣いちゃいました…次回作楽しみにしてます (2月29日 15時) (レス) id: 9c08b4fe18 (このIDを非表示/違反報告)
yura(プロフ) - をわさん» 最後までお付き合い頂きありがとうございました!次回作もよろしくお願いいたします…! (10月6日 14時) (レス) id: 5f689998c0 (このIDを非表示/違反報告)
をわ(プロフ) - お疲れ様でした!!リアルタイムでこの作品を追いかけることができて幸せでした!次作も楽しみにしております…!! (10月5日 1時) (レス) @page50 id: ab4027dd5b (このIDを非表示/違反報告)
yura(プロフ) - をわさん» そう言っていただけて嬉しいです…!完結までお付き合い頂けると嬉しいです◎ (8月23日 22時) (レス) id: 5f689998c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yura | 作成日時:2023年6月4日 13時

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