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『……それはいいことなの、かな?』
「いいことなんちゃう?ニンゲンってこんな感じなんやなぁって新鮮やし。」
「ここ。で、鍋とか包丁とかはここに仕舞ってある。買ってきた野菜とかはこっちに入れてくれたら大丈夫やから。」
『ありがと〜。さっそくご飯作っちゃうね』
「お願いしまーす」
そう言って2人が台所を後にする。
電子レンジも冷蔵庫もない、昔ながらの台所での調理は骨が折れそうだ。
スマホでお鍋でご飯を炊く方法を調べながら調理を進めていると、とん、と肩に少しの重みを感じる。
「…おいしそうなにおいする、」
『なるせさん、おはよ。お邪魔してます。』
「ん。おなかすいた、」
『もうすぐ出来るからね』
少し眠そうななるせさんの頭を撫で、再び調理に取り掛かる。わたしが動く度に着いてくるなるせさんは親鳥の後ろを着いて回る雛鳥のようで可愛らしい。
『こら、そんなにくっついてるとやりにくいよ』
「ん〜…」
『もう…よし、できた〜』
「おいしそ。早く食べよ、俺運ぶ。」
オムライスをお盆に乗せ、広間に向かう。
襖を開けると、見たことの無い大きめのちゃぶ台が用意してあった。
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yura(プロフ) - くくくさん» 最後までお読み頂きありがとうございました…!別作品も楽しんで頂けましたら幸いです! (3月4日 21時) (レス) id: 5f689998c0 (このIDを非表示/違反報告)
くくく - 泣いちゃいました…次回作楽しみにしてます (2月29日 15時) (レス) id: 9c08b4fe18 (このIDを非表示/違反報告)
yura(プロフ) - をわさん» 最後までお付き合い頂きありがとうございました!次回作もよろしくお願いいたします…! (10月6日 14時) (レス) id: 5f689998c0 (このIDを非表示/違反報告)
をわ(プロフ) - お疲れ様でした!!リアルタイムでこの作品を追いかけることができて幸せでした!次作も楽しみにしております…!! (10月5日 1時) (レス) @page50 id: ab4027dd5b (このIDを非表示/違反報告)
yura(プロフ) - をわさん» そう言っていただけて嬉しいです…!完結までお付き合い頂けると嬉しいです◎ (8月23日 22時) (レス) id: 5f689998c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yura | 作成日時:2023年6月4日 13時