HAPPY ENDING 8 (ページ15)

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「ユンフィ～！」

『あ、ヒョンだ』

しばらくそんなことを考えていたら
ふと名前を呼ばれて

船の上に上がってきたマネージャーヒョンに
駆け寄っていくA

そっと見送って様子を見ると
ヒョンから何か受け取って笑うA

JS「いつからあんなに仲良かったっけ？」

最近(といってもしばらく経つけど)入った
新しいマネージャーのヒョンに

気がついたら懐いていて
一緒にいることをよく見かける

マネージャーといえど
あんなに可愛い笑顔を向けちゃダメだ

自分より背の高いヒョンを見上げるA

てか距離近くない？
Aも無防備過ぎない？

こんなに頭を悩ませて
秘密を隠してる兄たちの気持ちも少しは考えよう？

楽しそうに話すAに
早く戻って来いと強めの念を送る

その笑顔が可愛すぎて
もう少し女としての自覚を持って欲しいと
思ってしまう時もある

つい最近まで
僕たちの腕の中でしか笑わなかったのに

辛い時も幸せな時も
全部を分かちあって

自分を愛するように
お互いを愛してきたのに

気がつけば君は
日に日に咲き始めた花のようにあざやかに…

…やはり君は恋をするのだろうか

そしていつか僕たちよりも
相手の男を選んで

僕たちの元から去っていってしまうのだろうか

マネヒョンのシルエットに
そんな姿を想像して急に凶暴な気持ちが湧いてくる

…無理無理！！

今分かった！

父親が娘の恋愛で不機嫌になる話はよく聞くけど
兄の心理も似たようなものだ

Aに変な虫でも付こうものなら
クプスとジョンハンとどんな手を使ってでも
守らないと…

さっきまで穏やかだった気持ちが急に波立って

JN「…ヒョン！ねえ、シュアヒョン！」

JS「ん？」

さっきまで向こうで写真を撮ってたジュンが
すぐ近くに来ているのに気づかなかった

JN「ヒョン、考え事？w
一緒に写真撮ろ～」

JS「ん、ああ」

ちょうどそのタイミングで
話が終わったのかAがこっちに来るのが見えた

一緒にいるジュンに気づいて
笑顔になるA

『ジュナ』

JN「Aも一緒に写真撮ろ～」

『自撮りには満足したの？w』

JN「うん」

JS「ヒョンと何の話してたの？」

『カイロくれたの、寒いから！』

JN「いいな～」

『2個貰ったから1個あげようか？』

JN「いいの？」

『ジュナも寒がりじゃん
ほら、鼻赤い』

JN「へへ、ありがと」

そんな可愛らしい会話に
さっきまで波立っていた心が少し落ち着いた

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