後輩の私を落とせるか賭けをしてるクズ先輩【呪術廻戦】

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歌姫先輩が怒りながら走っていく女子生徒を追いかける


ただでさえ体力が無いわたしはついて行くので精一杯


ぜぇはぁ息をきらしながら追いつくと
女子生徒数人がｷｬｯｷｬと1箇所に集まっていた



そしてその中心には

『げぇ…五条先輩と夏油先輩…』

私の直感が今この場に関わってはいけないと警報を鳴らす

歌姫先輩には悪いがこの場からこっそり逃げようとした時
女の子に囲まれる夏油先輩と視線があった


するとにっこりと笑顔を向けて


夏｢A、待ってたよ｣


そう声をかけてきた

それと同時に近くにいた女の子達がぐるりと視線を私に向ける
｢誰？｣｢知らない｣｢何こいつ｣
と辛辣な視線と言葉を向けられる

この場から立ち去りたい私の気持ちと反して夏油先輩はずんずんと私の元に歩み寄る


そして肩にスっと腕を回し腰に手を添えてきた


夏｢ごめんね、彼女が心配するからもう行かないと｣


『……は？』


夏油先輩の予想だにしない一言に
一瞬その場が静まり返った


｢マジ！？夏油くん彼女いるの？｣
｢てか誰あの子｣
｢狙ってたのにー｣｢関係なくね｣

と女の人達の言葉が向けられる


『ちょっ、ちょっと！私彼女じゃーﾑｸﾞｯ』

彼女じゃない
と否定しようとしたら夏油先輩の大きな手が私の口を塞ぐ
い、息が…っ

夏｢秘密にしてたんだけどね…これから京都観光の予定なんだ。それでは失礼するよ｣

『ﾑｸﾞｯーﾝｷﾞｰｰｰ』

私の声は誰にも伝わらない
ズルズルと力の強い夏油先輩に引きずられるままその場から遠ざけられる


チラリと歌姫先輩にSOSの視線を向けると

歌｢…(南無三｣
と手を合わせていた…




女子生徒｢じゃ、じゃあ五条くんはー……ってあれ？｣
｢五条くんまでいつの間にか居ないんだけど｣
｢玉の輿がっっ｣


そんな声も聞こえてきた…









京都校の外にでて辺りが静かになったころ


『ﾑｷﾞｰｰｰ』

夏｢あっ｣

夏油先輩の手がパッと離された


『はぁはぁ……く、苦しかった……』


口を開けて大きく息を吸う


夏｢はは、ごめんごめん｣

そう先輩が平謝りをする

『…悪いと思ってないですよね！それにさっきの嘘何なんですか！』


ちゃんと明記しておくが
私は夏油先輩の彼女では無い
付き合ってもいない
断じて


夏｢あの場ではああ行った方が穏便に抜け出せれると判断したんだ｣



『穏便なのは夏油先輩の立場ですが、私はずっとみんなから睨まれてたンですけど！？』

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