後輩の私を落とせるか賭けをしてるクズ先輩【呪術廻戦】

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今日は朝から任務だったので
補助監督さんの迎えの車に乗っているのだが


夏｢Aの好きな食べ物って何？｣

『……甘いものです』

夏｢へぇ、だからそんな変な飲み物飲んでるんだ｣


指さされたのは
“激甘、ミックスジュースプリン味〜糖度40パーセント増量中〜”とラベルに印字されたペットボトル


『私が何飲んでても夏油先輩には関係ないじゃないですか。』


夏｢関係なくなんてないよ？
せっかく可愛いのに
そんなゲテモノみたいなものをがぶがぶのんで肥えていく姿を見るのは目に余るからね｣


笑顔を向けているが
言葉の中身はえげつない内容だ

『……乙女の敵です。近づかないでください』

夏｢えー、珍しいね。
大体の人はそう言うと“夏油くんの為にダイエット頑張るね”とか何とか言うんだけどなぁ｣


不思議そうな表情を向ける夏油先輩
きっとこの優しい雰囲気に飴と鞭の巧妙な話術で落ちた女の人がたくさんいるんだろう

でもそんなの私には関係ない


『…というかなんで夏油先輩もこの車に乗ってるんですか』



今日の任務は私1人だったはず


夏｢ん？Aと少しでも一緒にいたくてヤガセンに頼んだ｣

『…その心は？』

夏｢A、弱いから心配でね｣


正直だな…


『どうもご心配ありがとうございます。
でも私もいざとなれば逃げるなりなんなりして生き残るんでお気になさらず』



夏｢Aがどういう風に戦うのか興味あるんだ。｣


『……期待するようなことはありませんよ……』





そんな会話をしているうちに車は山の上の小さな集落に到着した


任務の内容は
集落に祀っている呪物を回収し新たな呪物と取り替える
というもの


村長さんへ挨拶を済ませた私たちは祀っている祠へ向かう

祠の近くには呪霊が数体うろついていた
村人を襲いかねないので祓っておこう


私は木の影に隠れてカバンから拳銃を取り出す


夏｢…呪霊相手に…？｣

横で見ていた夏油先輩が疑問を浮かべる

『本体は普通の拳銃ですが中身の弾は私の術式で作ってあります。なので呪霊相手には効果あるんです』


ﾊﾟﾝｯ
ﾊﾟﾝｯ
ﾊﾟﾝｯ


撃った3発の弾丸は呪霊に見事命中して消え去った


もう目立つ呪霊の気配は無いので真っ直ぐ祠へ向かう

この祠の呪物を回収して
私が作った物をお供えすれば任務完了だ

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