13_五条side ページ13
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俺が7歳の時
新年の集まりって事で俺の家にはたくさんの人が集まった
それに嫌気が差した俺は
真っ暗な倉庫に引きこもる
そこで出会った少女
お互い誰か分からない状態でソイツは
五条悟に対しての文句をずっと言っていた
“会ったこともないのに新年の挨拶とかめんどくさい”
“そっちからくればいいのに”
“振る舞われたお汁粉が美味しかったから許す”
俺に気に入られようとする奴は絶対そんな事言わない
新鮮なその態度とたわいない話が
俺の意識を夢中にさせた
そして渡された黒塗りの眼鏡
特殊な効果がありあの頃の俺を支えた俺の宝物として
実家の引き出しに閉まっている
一通りのことを傑に話したら
夏「探せばいいのに。
新年会にきた家を洗いだせば会えるんじゃないの?」
五「そうしたいのは山々だが俺が特定の人物を探してるなんて知ったら色んな家の奴らがこれみよがしに俺に女を送ってくるだろ?
俺だって外見知ってる訳じゃねぇしきりがねぇんだよな」
ゴロンと床に転がって傑の部屋の天井をボーッと見る
夏「……手がかりは貰った眼鏡だけ…か。」
五「それももう効果が切れてただの眼鏡だ。今更呪力を追うなんて出来ねよ」
夏「うーん……悟にしてはまともな初恋で正直びっくりした」
五「はぁ!?人をなんだと思ってんだよ!
そーいう傑はどうなんだよ!初恋!」
夏「あー、私初恋とかないんだよね。
女の人と付き合ったことは何度もあるけど
自分から相手を好きになった事無いし」
五「っけ、そーかよ……」
あーあ…思い出したら会いたくなったな……
俺を“無下限呪術の六眼持ちの五条家の嫡男”じゃなくて
“一緒に倉庫に逃げ込んだ少年”
として俺と接したあの時の女の子
傑にはああ言ったが
本当に会いたいと思って探せば多分探せる
でもいざ会ってあの時の相手が俺だと分かれば
態度を変えるかもしれない
他の奴らみたいに接してくるかもしれない
俺にとっての大事な思い出の1つを
壊すような真似はしたくない
だからあえて探さない
初恋は綺麗なまま胸の内に入れておく
それでいいんだ
五「あーあ、甘いもん切れた!傑自販機行かー」
夏「…スゥ」
ちょっと声が聞こえないと思ったらこいつ寝てやがる……
五「仕方ねぇーな」
俺は1人で休憩スペースの自販機に向かうため傑の部屋をあとにした
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amro(プロフ) - むーこさん» むーこさん、コメントありがとうございます!面白いと思っていただけてとっても嬉しいです♡ 読んでいる時の考察の点と点が線に繋がる感覚とってもワクワクしますよね!是非近い更新をお待ちいただけますと幸いです(*´˘`*) (2月12日 8時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - grayさん» grayさん、コメントありがとうございます!大好きと思っていただけただけでも嬉しいのに伝えてくださりとっても嬉しいですっ!ちまちまにはなりますが更新していく予定なので是非今後もよろしくお願い致しますっ(՞ ܸ.ˬ.ܸ՞)” (2月12日 8時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
むーこ - すっごく面白いです!自分の中で もしかして。。。と考察が浮かんできて、続きを待ち遠しく思ってます!更新頑張ってください〜!! (2月11日 17時) (レス) @page22 id: dea07b8d55 (このIDを非表示/違反報告)
gray - このお話大好きです。更新頑張って下さい! (2月4日 11時) (レス) @page22 id: 4f299cc4a1 (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - しろりんさん» しろりんさん、コメントありがとうございます!続きを楽しみにしていただけて嬉しいです!そんな展開もあるかもですね…!この後どんな展開で先輩2人との関係を築いていくかお楽しみにです(՞ ܸ.ˬ.ܸ՞)” (1月21日 17時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:amroxxx | 作成日時:2024年1月19日 17時