黄金の呪いに愛を_6_【呪術廻戦】【高専組】

294個目_五条side ページ44

、
、


五｢…ん…？｣


目を覚ますと見知らぬ天井。
頭には濡れタオルが乗せてある。


大人A『あ、気がついた？』

そこには意識が途切れる寸前まで目の前に居た大人A。
そう俺は今一時的に未来に来ていた。

少しずつ思い出してきた。


大人A『ここは寮で使ってた私の部屋。熱があるから寝て休んでて』

そう言って起き上がろうとする俺の身体を優しく制止する


大人A『ずっと任務続きでろくに休めてなかったんじゃない？無理しすぎだよ。
折角の機会だし今日はゆっくり休んでなよ』

大人Aは俺の顔を覗き込んで優しく微笑んだ

ドキッー

心臓が早く動く
なんだってんだよ…



五｢…そうする｣

普段なら信用出来るやつ以外の前じゃ休むことなんてしねぇけど目の前の大人Aをみたら安心できた。


気になることは色々あったが体調が優れないということもあり俺は親身に看病してくれる大人Aに頼ることにした。







1晩寝ると体調はすこぶる良くなった。
疲労と寝不足からくる身体の限界だったんだろう。
それも1晩で完治した。
俺が天才なのもあるが、大人Aが親身に俺を気遣ってくれたのもある。

身支度を整え軽い朝食も食べた。
大人Aの手作りだったが中々美味い。


大人A『体調良くなったみたいで良かった。

確か入れ替わった次の日の午前11時に元に戻ったはずだよ。』


そう言う大人Aの奥にある時計に視線を向けると
10時を過ぎていた。


五｢…なぁ、せっかく過去の俺が居るんだし未来でこれ気をつけろとか変えてくれとかなんかねーの？｣


そう言うと大人Aは目をパチクリとさせて俺の顔をみる。


五｢それに過去の俺が来たなんておもしれぇこと起きてんのになんでA以外ここにいねぇの？

未来の傑と硝子は？ ｣


そう問いかけると大人Aは黙って下を向く。


五｢…ま、まさか…傑と硝子…っ！｣

嫌な予感がして血の気が引く

大人A『ち、違う！2人ともちゃんと生きてるよ！
ただ…ちょっとね…』

何か言いずらそうにAは困った顔をする

やっぱり未来で何かあったんだ
Aがこんな辛そうな表情をするような事が…


五｢言えよ。何があったか。
俺が過去でそれを変えてやる！｣


大人Aに詰め寄って言葉を放つが


大人A『…心配してくれてありがとう。
でも、約束したの。過去の悟に未来の話をしちゃだめだって…ね』

大人Aは微笑むようにしてそう話した

295個目_五条side→←293個目_五条side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す