黄金の呪いに愛を_6_【呪術廻戦】【高専組】

287個目_夏油side ページ37

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任務は難しいものでは無いが数が多く今日中には帰れそうにない


大人の悟とAを
2人っきりにさせておくのはなんだか胸騒ぎがした


移動の車の中
Aのケータイに電話をかける…が中々出ない

やっと電話に出たAの声を聞いて安堵した。

するとその後すぐに

大人五｢“や、傑〜”｣

と悟ではあるが自分の知ってる悟では無いやつの声がケータイから聞こえてきた

電話の向こうで大人の悟がAにお使いを頼んでいるのがきこえた。

何かを察したAはそれを承諾し
『ケータイ壊さないでよ、悟』
と言って部屋を出ていった。



夏｢…それでわざわざAを部屋から出して
私と2人で何か話したいの？｣

大人五｢“せっかくだから今の傑の気持ち聞いておきたくてね”｣


夏｢…私の気持ち？｣

大人五｢“そうそう。Aの事、好き？”｣

夏｢なっ……当たり前だろ。
何が言いたい｣



大人五｢“いーや、安心したんだよ。傑が今も昔も変わらず傑でいるからさ”｣


夏｢…｣


この言葉から察するに
未来の私も変わらずAを好いているんだろう。
まあ変わるわけがないが…


大人五｢“ほんと、ライバルが傑で良かった”｣



ドクッー


続いた悟の言葉を聞いた瞬間
心臓が大きく脈動いた


夏｢…さすがに10年後には悟も自覚してるんだね｣


大人五｢“そりゃ〜ね、傑には負けてないよ”｣


夏｢…私はどんな未来が待ってるとしても譲る気はないよ｣


大人五｢“ほんと、傑はAのこととなると見境ないなぁ。

今言えるのは、僕も傑も予想出来ないような未来が待ってるってだけ伝えておくね”｣


そうヘラヘラした口調で言うと悟はクククと笑った


夏｢…ところでなんでさっきAに“悟”って呼ばせてたのかな｣


大人五｢“傑ってほんと地獄耳だね。
さっきもいい所で電話かけてくるしもしかして監視呪霊とか置いてる？”｣


電話の向こうの悟が茶化すように言うが
それよりも


夏｢まって、 いい所 って何かな？
それに呼び方の説明もー｣


大人五｢“ん〜、呼び名は僕の勝手な過去の自分への置き土産。

あとAの唇と耳たぶってフニフニで柔らかー”｣


夏｢この時代の悟にもう本とか雑誌とか貸さないよ｣

大人五｢“ごめんって”｣


大人の悟は大人しくなった



大人五｢“さて、そろそろA戻ってくるし電話切るよ。

…傑、思い詰めず仲間を頼るんだよ。
僕達は親友でライバルで最強なんだからね”｣


そう言うと電話は切れた

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