黄金の呪いに愛を_6_【呪術廻戦】【高専組】

285個目 ページ35

、、


私の発言に一瞬無言の空気が流れたがすぐに
大人悟が私の両頬を両手で引っ張る

『わぁ、にゃにすうのっ』

大人五｢おーまーえーが、この後どれだけ僕達を心配させる事になるか分かってないんだからぁ｣


そう言いながら私の両頬を引っ張る手をパチリと離す

伸ばされて少し頬が赤くなってる気がする…


手を離した大人悟は一息つくと視線を静かに下へ向ける


『…過去変えようとはしないの？』

大人五｢はは…変えたいさ…やり直したい、あの時僕がこうしていれば…って思うことなんていくらでもあるよ。

でも
きっと…
それでもAは、自分の大義を貫き通すだろうからね｣


大人悟はそして口を閉ざした。


未来の私が何かするという事
五条悟にも止められない何かを…


『…そっか。
一人称とか口調が変わっても悟は悟だね。』


大人五｢…？｣


『変えたくても私の意思を尊重してくれるからこうして大人しくしてるんでしょ。
今も未来も良い奴だよ、悟は』

私はそう隣の大人悟の顔を覗き込むように笑顔を向けて話した

大人五｢っ///
…はぁ、ほんっと調子狂うな…｣

大人悟は目隠しを外して目をつぶり眉間に指をのせる


『大人になっても悟の目は本当綺麗だね』

ちらりと見えた瞳が本当に美しくて
ついついそう言葉にしてしまう


至近距離に映る瞳

その瞳がキラリと揺れると私は大人悟の腕の中にすっぽり収められていた

『あー。また降り出しだ』


すると後ろから抱きしめる大人悟がﾎﾞｿﾎﾞｿと小さい声で呟き出した

大人五｢同軸のAを差し置いて未成年に手を出すのはさすがに…でもAには変わらないし少しぐらい…でもそしたら同軸のAが僕のこと嫌いになるかも…でも僕にこんなこと言ってくるAが悪いし…ボソボソ｣


『…？ なんだか悩んでる？やっぱり術式の影響？』

自分の上にある大人悟の顔を見上げるように問いかける

大人五｢ッ///
…よし、決めた。僕は悪くない。｣

すると大人悟の大きな手が私の頬に添えられる

添えた手の親指が私の唇をフニフニと押してくる


『んなっ、なにっを///』


大人五｢ふは、かーわい…この頃のAはこんな表情するのか…もっと早く手を出しとけば良かった…
本当あの頃の僕ってば思春期のガキだったなぁ｣

すると今度は
添えられた手の中指が私の耳たぶを弄り出す


『っ///
な、離しー』

大人五｢だーめ、僕達から離れようとしたAが悪いんだから。もう離さないよ｣


な、なんの事…？

286個目→←284個目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す