黄金の呪いに愛を_6_【呪術廻戦】【高専組】

279個目 ページ29

、、


季節は変わり
高校生活2年目の秋


私たちは



『七海くん！そこで体勢崩さないで！
灰原くんも相手から目を離さない！』

七｢っ、はい｣

灰｢はい！｣


ｶｷﾝｯｰ

ｻﾞｯｰ



家｢おーい、差し入れ持ってきたぞ〜｣

『よーし、一旦休憩にしようか』

硝子の掛け声で私は構えていた木刀を地面に下ろす


家｢精が出るねぇ



もうすぐだよね、京都交流戦｣



『そう！』

もうすぐ呪術高専の恒例行事
姉妹校交流戦がある

灰｢前より断然動けてる気がします！
Aさんのご指導のおかげです！｣

七｢…確かにそうですね｣

2人が私にそう、ぺこりとお辞儀をする

『なっ、そんな気にしないで！
後輩を育てるのは先輩の役目だからね。

それに2人は私がいなくても十分な実力だよ。
だから交流戦3人で頑張ろうね！』


灰｢はい！｣
七｢…ええ｣


家｢あれ？今年はこの3人って決まってるの？｣

硝子がコーヒーを飲みながら私に問いかける


『あー、ほら…去年は五条と傑くんがあまりにも圧倒的すぎて試合にならなかったでしょ？
だから今年は2人は観客席。
戦える人数的に残ったのは私と七海くんと灰原くんだけって事で今年は事前に種目が伝えられてるんだ』



家｢ほーん……確かに去年アイツらの戦い方えげつなかったもんな｣

七｢…(一体何したんだ…)｣
灰｢一体何したんですか！？｣

スポーツドリンクを飲み終えた灰原くんが目をキラキラとさせて私たちに問いかける


家｢バディ戦だったんだけど、
あいつらAと組んだ時
担いだままとか抱っこしたままとか
勝手にハンデ作って相手をめちゃくちゃ煽っててなぁ｣


『そうそう！酷いよね、バディ戦なのに私をお荷物扱いでさ。なのに京都校の人は何故か私に怒り奮闘だし！』


七｢…苦労してますね｣

哀れに思ったのかそう声をかけてくれる七海くんと


灰｢それでも勝っちゃうんですもんね！さすが先輩方ですね｣

微妙なフォローの灰原くん


『はは……ありがとね…』

家｢…今年の種目はなんなの？｣


『東京校が保有してる広い敷地…森の中のフィールドワーク！3対3でバラバラな場所からスタートして、先に相手全員を戦闘不能にした方が勝ち』



夏｢へぇ〜、随分シンプルだね｣

『わっ！す、傑くん！び、びっくりしたー』

突然後ろに現れた傑くんが私の頭に手をのせる

夏｢油断しちゃダメだよA。無防備だとすぐ食べられちゃうよ｣

『？ そんな肉食動物この辺に居ないよ？』

280個目→←278個目_五条side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す