黄金の呪いに愛を_6_【呪術廻戦】【高専組】

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、、


『…んむ？』

家｢あ？起きた？｣


まだ眠気がうろつく中、部屋を見渡す

『ココは…』


家｢五条が買い取った海の旅館の女子部屋
そんでもって時間は24時過ぎたとこ｣


やっと脳が覚醒してきて硝子の言葉を理解した

大部屋でみんなで騒いで、
眠くなった私を硝子が担いで部屋に帰還したんだ

どうやら時間はそんなに経ってない様で
外は真っ暗だ


『そっかありがと』


家｢うん。でももう少ししたら私も寝るよ｣

そう言って硝子は寝支度を済まして敷布団に潜り込む

私も浴衣を整えて改めて布団に入る


電気を消した所で硝子が私に声をかける


家｢Aは今好きな人とかいないの？｣

『えっ、急に何？』

家｢ほら、こういう時は恋バナするって定番だろ。
で、どーなの？｣


そう言う硝子は興味津々と言うように私をみる


『うーん…好きな人ね…
強いて言うなら 硝子含めた仲間かな』

家｢あー、いや嬉しいけど、そういうのじゃなくて、恋愛感情としてさ。｣


『恋愛感情かぁ……うーん…』

そもそも私は人をそういう意味で好きになったことがない。
だからどういう気持ちが恋愛感情なのか分からない

『将来はどっかの家系の跡継ぎを…みたいな扱いになるだけだと思ってたからね』

そう言うと硝子が驚いた顔をする


家｢…そんな事考えてたの？｣


『まぁ…でももちろん好きでもない人と結婚するのは嫌だからちゃんと恋愛ってのをしたいなぁ』


でもそんな出会いの予兆もないしなぁ…


家｢…例えばだけど身近な男どもはどーなん？｣

『身近な男ども？……あぁ傑くんと五条？』

家｢…(ゴクリ｣

『2人とも硝子と同じで大切な仲間で護りたい存在かな。だから恋愛感情とは違うかも。

そもそも2人は私みたいなの眼中にすらないだろうし。
今のままの関係が私たちにはちょうどいいんだよ』


家｢…そっか…(哀れ夏油…)

他にいない？身近な男の人。

ほらケータイのアドレス帳に載っている男の
連絡先を順に頭に思い浮かべてみなよ｣


そう言われ頭に思い浮かべる

灰原くんは明るくて真っ直ぐな可愛い後輩だし
七海くんは責任感あるしっかりした頼れる後輩だし
直哉くんは私を雑魚としか見てないし


後はー

“おい、A”
“お前、おもしれぇガキだな”


『……』


家｢おっ！
その哀愁溢れた表情！今誰思い浮かべたんだぁ？｣

硝子が食いつく


『あ、あの人はそういうんじゃなくてー』

慌てて否定するが硝子のニヤニヤ顔が止まらない

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