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数日の間
眠り続ける私の横で1人椅子に座って1晩を明かす。
なんでそんな事をしてくれるのか。
紺炉｢…ふ、そういう所は変わらないんだな。｣
『？』
紺炉｢夜に紅にあったら聞いてみるといいさ。｣
そう言うと紺炉さんはドアの方に視線を向ける。
ドアの奥から足音が聞こえてくる。
その足音は私たちの部屋の前で止まり、
扉をガラッと開ける。
紅丸｢A、紺炉、入るぞ｣
音の主である紅丸さんが部屋に入ってくる。
手にはいろんな荷物を抱えている。
紺炉｢そろそろ来る頃だと思った。…にしても随分凄い量の荷物だな…。｣
ドサッー
紅丸さんは荷物をテーブルの上に置いた。
紅丸｢町の連中にAが目を覚ましたが記憶喪失でって話したら色々渡された。これでもいくつかは詰所に置いてきたんだ。｣
そう紅丸さんが眉毛を八の字にして話す。
紺炉｢そうか｣
紺炉さんが優しそうに微笑む。
紺炉｢それじゃ今日のところは俺は町に戻る。傷の治りも早いし明後日には退院出来るだろう。｣
そう言って私の頭に手を乗せる紺炉さん。
『はい。色々ありがとうございます。』
紺炉｢紅、頼んだぞ。｣
紅丸｢あぁ｣
そう言って紺炉さんは部屋を出ていった。
紅丸｢…｣
『…』
部屋に沈黙が訪れる。
紅丸｢…紺炉から色々話を聞いたか…？｣
紅丸さんが私の横の椅子に座りそう問いかける。
『はい！浅草の町の様子や人の事、第七特殊消防隊の事、自分の居場所などを。あと紅丸さんのお話も聞きました。』
紅丸｢俺の？｣
『はい、小さい頃からずっと一緒で毎日修行していたと。』
紅丸｢…そうだな。あの頃は俺もAもガキで毎日競い合うように修行したんだ。｣
紅丸さんの表情が少し和らぐ。
『そうなんですね…。あ、綺麗なお花。』
私は紅丸さんが持ってきた荷物の中にお花がある事に気がつく。
紅丸｢あぁ、これは茶屋のお節介娘が花屋で見繕って渡してきたやつだ…。花瓶入れてやるよ｣
そう言って紅丸さんが花瓶に手を伸ばし花を添える。
『茶屋のお節介娘？』
紅丸｢あぁ、ったく。浅草に戻ったら顔出てやれ。俺じゃどうにもなんねぇ｣
紅丸さんが困ったように頭をかく。
『これは？』
紅丸｢これは町の連中がAにこれ食べさせろって言って押し付けてきたもんだ。｣
何段にも積み重なった重箱にびっしり入った美味しそうなご飯。
『ハハ…お正月みたいですね』
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amro(プロフ) - 琴光柊さん» 琴光柊様、コメントありがとうございます。長い自己満足な小説を一気に読んでいただけてとても嬉しいです…！ちまちま更新していますのでぜひまたコメントいただけたら幸いですっ！ (2021年8月31日 20時) (
レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - ちょこぱふぇ♪さん» ちょこぱふぇ♪様、返信遅くなりました。とても嬉しいコメントありがとうございます！元気に一気に執筆してしまいました。オリジナル展開なのでややこしいかもですがぜひお付き合い頂けたら嬉しいです。 (2021年8月31日 20時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
琴光柊(プロフ) - すごく面白くて一気読みしました！！更新頑張って下さい！！！ (2021年8月29日 21時) (レス) id: d5ba88f803 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこぱふぇ♪(プロフ) - 続編おめでとうございます！続きドキドキです…夢主ちゃん！頑張れ！主さんも体調に頑張って下さい！応援してます(^^) (2021年7月5日 22時) (レス) id: 92821f8356 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：amroxxx
| 作成日時：2021年7月5日 21時
