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……ん。
少し煙を吸いすぎてしまった。
私は炎の箱に守られながら少し気を失っていたらしい。
瓦礫の下の暗闇で目を覚ます。
腕の中の赤ちゃんは……無事の様だ。
良かった。
--焔ビトは鎮魂されたー！
--火事を消すんだー！
耳を澄ますと瓦礫の外の様子が聞こえてくる。
そうだ焔ビトは紅が鎮魂したんだ。
紅……。
私はここしばらくの事を思い出す。
記憶がないとはいえ色んな人に助けられたと自覚している。
何より
『紅には色々心配かけちゃったな…』
後で何かお礼しないと…。
でもその前に
『ここから脱出しないとなぁ…』
今は炎の箱の中にいるので安心だ。
あまりここにいると赤ちゃんもそのお母さんも心配だ……。
私は腕の中でスヨスヨ眠る赤ちゃんを見る。
『……会いたいよね、家族に』
そう静かに声をかける。
『私も会いたいなー……』
ーー おい、A、
ーーA、傍にいろよ。
ーー俺が守る。
頭にふと紅の顔が浮かぶ。
『なんだろ……無性に紅に会いたい。』
どうしてか分からないけど、胸の奥が大きく脈をうつ。
紅……。
『よし！出よう！』
良く考えればお夕飯食べてる途中だったし、なんだかお腹すいたきがする。
私は周辺の瓦礫に炎を灯し宙に浮かせる。そして周りの瓦礫が無いことを確認し炎の箱から パカッ というイメージの効果音で外に出る。
『ふー何とかなっ』
紅丸「…、A！！！！！」
『……！？』
建物の目の前で紅が地面に向かって私の名前を大声で叫んでいる所にちょうど出くわした。
え……これは……どういう状況……？
状況が飲み込めない私と
そんな私の登場に驚いた周りのみんなが口を開けて固まる。
紅丸「…、出てきてくれよ…。なんで…お前はいつも…俺の知らない所で…」
地面に向かってそう話し続ける紅。
私に気がついてない…？
ど、どうしよう…。
紅丸「…俺はお前に言わなきゃなんねぇ事がｯｯ」
言わなきゃならないこと？
なんだろう…
思い当たるのは……
『今日のお夕飯まだ食べてる途中だったこと？』
紅丸「んなわけねぇだろ!!!!俺がｯ……あ゛？」
顔を上げる紅丸とその前に立つ私。
その場に沈黙が訪れる。
紺炉「な、A、、無事だったんだな…」
その場の沈黙を破る様に紺炉が私に声をかける。
『うん。炎で身の回りに壁を作ったから大丈夫。』
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amro(プロフ) - 琴光柊さん» 琴光柊様、コメントありがとうございます。長い自己満足な小説を一気に読んでいただけてとても嬉しいです…！ちまちま更新していますのでぜひまたコメントいただけたら幸いですっ！ (2021年8月31日 20時) (
レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - ちょこぱふぇ♪さん» ちょこぱふぇ♪様、返信遅くなりました。とても嬉しいコメントありがとうございます！元気に一気に執筆してしまいました。オリジナル展開なのでややこしいかもですがぜひお付き合い頂けたら嬉しいです。 (2021年8月31日 20時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
琴光柊(プロフ) - すごく面白くて一気読みしました！！更新頑張って下さい！！！ (2021年8月29日 21時) (レス) id: d5ba88f803 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこぱふぇ♪(プロフ) - 続編おめでとうございます！続きドキドキです…夢主ちゃん！頑張れ！主さんも体調に頑張って下さい！応援してます(^^) (2021年7月5日 22時) (レス) id: 92821f8356 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：amroxxx
| 作成日時：2021年7月5日 21時
