193個目（紅丸side ページ44
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櫓に登ると夜風が俺を通り過ぎる。
町は静けさに包まれた暗い場所と人で賑わう明るい場所で分かれていた。
紅丸「…。」
この浅草の町を守ると先代と約束したんだ。
それなのに
紅丸「…大事な奴1人守れなくて何が浅草を守る…だよ…」
俺は櫓の上からそう呟いた。
朝、詰所に戻ったら
ちゃんとAと話をしよう。
お前のことが大切だから心配なんだとちゃんと伝えねぇと。
そう思って夜景を見つめる。
ｰｰｷﾞｬｧｱｱ
紅丸「ッ！！！」
町のはずれの方からけたたましい声と炎の燃え上がる音が聞こえた。
俺は咄嗟にその方向をみる。
そこには焔ビトの炎が上がっていた。
ここ数日は何も無かったが久しぶりに現れちまったな…。
俺は櫓の鐘を鳴らす。
そして見張りをしていた隊士達に状況をきく。
紅丸「どこの誰だ！！！！」
隊士「南通りの官兵衛が焔ビトになっちまった！」
そう報告をうける。
紅丸「分かった！！！おい、野郎共！夜中だが祭りの準備だ！！！！」
隊士一同「おぅ！！！」
花火が空に打ち上げられる。
紅丸「てめぇら全員目ェ覚ませよ…！祭りだ！」
隊士一同「ｿｲﾔｯｿｲﾔｯ!」
いつも通り浅草の鎮魂を始めるぜ…
紅丸「おい、A！お前は町の連中のー…」
ってそうだ…あいつは今居ねぇんだった。
…くそ、余計なことを考えるな。
紺炉「若！」
櫓の下に紺炉が姿を表す。
紅丸「紺炉！Aと詰所でー」
紺炉「Aと合流していないのか！？」
紺炉が俺に予想外の声をかける。
紅丸「どういう事だ！？紺炉と一緒にいたんじゃねぇのか？」
紺炉「出ていった若を追いかけて外に出ていったんだ！」
なんだと…。
紺炉「俺はAを探す！若は焔ビトを頼む！」
紅丸「あぁ！」
こんな時にどこ行っちまったんだ…A。
頼むからこれ以上無理をしないでくれ…
そう心に思いを抱きながら俺は派手な弔いをするために町を勢いよく破壊した。
紅丸「始めるぞ！！！！！」
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amro(プロフ) - 琴光柊さん» 琴光柊様、コメントありがとうございます。長い自己満足な小説を一気に読んでいただけてとても嬉しいです…！ちまちま更新していますのでぜひまたコメントいただけたら幸いですっ！ (2021年8月31日 20時) (
レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - ちょこぱふぇ♪さん» ちょこぱふぇ♪様、返信遅くなりました。とても嬉しいコメントありがとうございます！元気に一気に執筆してしまいました。オリジナル展開なのでややこしいかもですがぜひお付き合い頂けたら嬉しいです。 (2021年8月31日 20時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
琴光柊(プロフ) - すごく面白くて一気読みしました！！更新頑張って下さい！！！ (2021年8月29日 21時) (レス) id: d5ba88f803 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこぱふぇ♪(プロフ) - 続編おめでとうございます！続きドキドキです…夢主ちゃん！頑張れ！主さんも体調に頑張って下さい！応援してます(^^) (2021年7月5日 22時) (レス) id: 92821f8356 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：amroxxx
| 作成日時：2021年7月5日 21時
