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大家「まったく……Aが遂にこのボロアパートに男を連れ込んだと思って焦ったじゃないか。壁薄いんだから勘弁してけてなあ」
『違いますよぉ』
そう大家のおばあちゃんは正座する私にそう言い聞かせる。
それからおばあちゃんは私に女の子なんだからと色々なお小言とアドバイスを連ねる。
正座の私にはただただきいて返事をすることしか出来ない。
五「まあまあ、これ良ければどうぞ」
そう言って事の現況である五条悟がおばあちゃんにお茶菓子を手渡す。
大家「こりゃあ静岡の名店にあるお高い饅頭じゃないか、」
おばあちゃんの意識はそっちに向く。
いや詳しいな……
五「いや〜昨日は仕事で静岡に行ってたので。ウチのAがこれまでお世話になったお礼のほんの1部です。」
その言葉に引っかかったのか反応して
大家「……あんた…Aのなんなんだい?」
五「う〜ん、彼氏?」
『断じて違いますけどっ!?』
五条悟のボケに全力でツッコミを入れてしまった。
大家「髪も目もそんなに似てるカップルいないじゃろう。あんた……この子の血縁者だね…」
大家さんが睨むようにそう五条悟に目線を向ける。
五「……いかにも、初めまして、妹が大変お世話になりました。」
大家「あんたね、この子がこんな小さい時に家から追い出されたの知ってたのかい?この子はずっと1人でこの歳になるまでずっとずっとずっと……!」
私を小さい頃から見守ってくれたからこそおばあちゃんの言葉が温かかった。
五「ええ…責任は僕にあります。なので迎えに来ました。
Aを今まで面倒見てくれて本当にありがとうございました。」
そう言って五条悟は自分よりはるかに背が低いおばあちゃんに向けて頭を下げそう言った。
その言葉と姿勢からとても強い意思を感じた。
……今まで私のことなんてほおっておいたのになんで急に…。
大家「……この子とこれから離れずにいてくれると約束してくれるかい?」
五「ええ」
大家「……そうかい。Aはいいのかい?」
大家さんが私に目線を向ける。
『……この人が私の兄ってあんまり実感ないけど、でもこうしておばあちゃんに頭を下げてくれる人を少しは信用してみようかなって……』
大家「A…。わかったよ。お兄さんとやら、この子をよろしくねえ」
五「はい。」
プップー
その時外から車のクラクションの音が聞こえた
伊「Aさん迎えに来…って五条さんもう居たんですか」
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舞(プロフ) - amroさん» 今から見ます〜! (8月29日 22時) (レス) id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - あまねさん» あまねさん、コメントありがとうございます!何も聞かずに主さんを見守ってくれていた大家さん…実は…。是非今後の更新もお待ちいただけますと幸いですっ! (8月29日 22時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - 舞さん» 舞さん、コメントありがとうございました。遅くなりましたが更新しておりますっ、お暇な時にでも読み返して頂けたら嬉しいですっ (8月29日 21時) (レス) @page27 id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 夢主のピンチの時に大家さん再登場するとか熱すぎる妄想してしまった (8月29日 21時) (レス) @page26 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - amroさん» 久しぶりの更新ありがとうございます! (7月8日 0時) (レス) @page24 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:amroxxx | 作成日時:2020年12月30日 14時