【12】 ページ15
、
、
釘崎さんの一言をきいた目隠しの先生さんは「分かった分かった」と言って抱き抱えた私を優しく地面に降ろしてくれた。
そして
ザッー
ザッー
虎杖くん、伏黒くん、釘崎さんの3人が私を庇うようにして目隠しの先生の前に立つ。
虎杖「…先生、悪いけど今回の任務失敗にしてもらえる？」
虎杖くんがそう問いかける。
〇「ふむ、その心は？」
虎杖「…Aさんを無理やりこっちの世界に引きずり込む必要はないと思ったから。」
その虎杖くんの言葉に伏黒くんも釘崎さんも首を縦にふる。
伏黒「……普通の生活をしていたのにそれを突然壊されるのはどれだけ辛いか、俺は知っている。」
釘崎「私たちはAさんの思いをきいたわ。その上での判断よ。」
『みんな……』
きっと3人は私のこれまでの経緯をきいて自分達の意思でそう判断してくれたのだ。
ほんとうに学生かと疑うほどしっかりしてる…。
〇「なるほどねー。僕は先生だからその意見を尊重はしたいと思うよ。でも呪霊達はそうはいかないだろうね。」
そう言って目隠し先生が私たちに背を向ける。
〇「…今の1件で “キミ”の存在が僕達の世界に知れ渡ったんだよね。」
……存在が知れ渡る…？
〇「五条家の血筋の力が盛大に解放された。これからは色んな人や呪霊に狙われる事になる。これまでの平凡な生活には戻れないって事かな」
『そん…な…。』
ペタンっ
私はその場で足の力が抜けて地面に座り込む。
五条家を勘当されてから数年ずっっと平凡な暮らしのために努力して努力して夢だった教員免許も取ってやっとこれからと言う時に…そんな…。
私の心境に気がついた虎杖くんが私の肩に手をまわす。
虎杖「…Aさん。」
きっとこの目隠し先生が言っている事は本当だろう。
さっき力を盛大に解放した時から普段の景色がフィルターをかけた様に違う色が見える様になった。
〇「そ、れ、で！僕からの提案！」
目隠し先生がズイッと私の目の前に顔を近づける。
〇「我が呪術高専に就職においで」
『えっ？』
虎杖「え？」
伏黒「え？」
釘崎「え？」
先程までのシリアスな空気が一変して固まる。
『…？』
〇「五条家を出た後のキミの事を調べさせてもらったよ」
そう言ってペラっと紙を1枚私の前に見せる。
〇「運動成績共に優秀で奨学金で大学進学。教員免許も取得し卒業の為の単位は十分。後は就活して卒業だけなんだよね？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1596人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
舞(プロフ) - amroさん» 今から見ます〜！ (8月29日 22時) (
レス) id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - あまねさん» あまねさん、コメントありがとうございます！何も聞かずに主さんを見守ってくれていた大家さん…実は…。是非今後の更新もお待ちいただけますと幸いですっ！ (8月29日 22時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - 舞さん» 舞さん、コメントありがとうございました。遅くなりましたが更新しておりますっ、お暇な時にでも読み返して頂けたら嬉しいですっ (8月29日 21時) (レス) @page27 id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 夢主のピンチの時に大家さん再登場するとか熱すぎる妄想してしまった (8月29日 21時) (レス) @page26 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - amroさん» 久しぶりの更新ありがとうございます！ (7月8日 0時) (レス) @page24 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：amroxxx
| 作成日時：2020年12月30日 14時
