【A3!】楽しんだもん勝ち【銀泉会】【茅ヶ崎至】【逆ﾊ】

【11】ﾋﾞﾛｰﾄﾞｳｪｲ ページ13

「A、昨日公演見に来てたよね？」
スマホ片手にハンバーガーを食べる茅ヶ崎がそういった。
『あっ、よく知ってるね！』
「だって見えたし。」
『後ろの方の席だったのにすごいね…マサイ族かな？』
「視力はいい方だけど流石にマサイの能力は俺に装備されてないんだわ。」
『ﾌﾌｯ、ごめんごめん』



こうして砕けた会話をするのも会社だと私だけらしい。
同期だしそういうもんだよね。



「劇…どうだった…。？」

ハンバーガーを口に運ぶ手をとめて真剣な顔でそうきいてきた。



『役者のみんなは荒削りって感じはあったけどみんなとってもキラキラしてて輝いてたよ。一人一人の演技がお互いをカバーしててみていて飽きなかった。内容もすごくよくて吸い込まれるようだった。茅ヶ崎はすこし肩に力がはいっている感じがしたけど何かあったのかな？多分真剣に取り組む事が怖かったんじゃない？ みんな真剣に取り組んで成功してそれでいいと思うし茅ヶ崎は茅ヶ崎らしくすればい…』


演劇したこともない自分がこんなにベラベラ言うのは失礼だったかな…

茅ヶ崎は目を丸くしてこちらをみている。
と思うと 笑い吹き出しながら 返答してくれた。



「ﾌﾌｯ、アハハw 本当Aは俺が言いたい事分かってて、俺が言ってほしい事言ってくれるよね。ﾊﾊﾊw ｸｿﾜﾛﾀ…なんかスッキリしたわ、ありがとう。」



茅ヶ崎は吹っ切れたような迷いのない顔をしていた。

『それなら良かった…。』

すこしでも話し相手慣れたのならよかったかな。

『千秋楽ちゃんといくからね。』
「うん、約束。」



こうして茅ヶ崎との秘密のランチタイムは終わった。

後輩ちゃんにめちゃくちゃ質問攻めにあうがそれはまたのおはなし。

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