【27】ﾋﾞﾛｰﾄﾞｳｪｲ ページ29
ﾊﾞｼｯ ー
「ｸﾞｱｯ」
ﾋｭｯ ﾊﾞｼｯー
「ｯｯ!!!」
ﾄﾞｶｯーーﾌﾞﾝｯー
「!!?」
襲いかかってきたヤンキー達を軽々倒してみせた。
こっちはだてにヤクザの組長の一人娘してんじゃないんだよ。
小さい頃知らないうちに教えこまれ身体にしみついた格闘術がこんな所で役に立つとはね…。
そうしてるうちに残っているのは指示を出していたヤンキーだけになった。
「お、お前一体何もんだ…」
『…。』
喋らない方がいいよね…。
「ｯ！お面野郎め…」
そう言って男はナイフを取り出し紫頭君の顔に突き出した。
「!!」『!!』
まさか、ナイフを…！
「もうお面野郎はどうでもいい！ 兵頭てめぇに勝てば俺は1番強くなる！じゃあな兵頭ｯｯ」
男がスタンガンで動けない紫頭君の顔めがけてナイフを振り下ろした。
それは
『させないｯ!!』
とっさに足を踏み出して男と紫頭君の間に割り込んだ。
ナイフは私の左腕に刺さった。
驚いて固まる男と紫頭君。
『…愛も勇気もない威勢だけいいやつにはお仕置きだ』
「ーｯ!!!ｱｶﾞｯ」
とっさに拾ったスタンガンを男に当てる。
男のポケットから落ちたケータイを広い
『もしもし、ケーサツですか？ 〇〇の雑木林で喧嘩です。紫頭の高校生が襲われてます。あと救急車3〜5台お願いします。』
ﾌﾟﾂｯーーツーツー
よし、電話したし大丈夫だよね。
「お、お前腕…」
『あ、』
そう言えばナイフ刺さったままだ…
茅ヶ崎から借りたパーカー穴開けちゃったな…
ナイフを勢いよく抜いてその場に捨てる。
抑えてるので血はそんなに出てない。
『…甘いあんこで出来てるから痛くない。』
「甘い…」
『甘い物は好きかな？』
「？あ、ああ…」
せっかくだし…
『赤の他人を心配してくれる優しい君にこれをあげよう。』
差し出したのはアンパン〇ンの絵が描かれたわたあめ。
「でも…」
『気にするな少年。それじゃあ気をつけて』
「あっ、おいｯ」
わたあめを押し付けて急いでその場から立ち去った。
暫く離れるとさっきまでいた所からパトカーの音が聞こえる。
『なんとかなった』
家への帰路の途中この傷をなんて説明しようか考えたけど思いつかなかった。
まぁ、なんとかなるか。
そうして私は家についた。
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淡乃舞夢(プロフ) - とても面白いです!!話の続きがすごく気になります！更新頑張ってください！他の作品も大好きです!!応援してます！ (2021年12月30日 21時) (
レス) @page45 id: e901e877e4 (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - コメントして下さった方本当にありがとうございます。更新の活力になります;;;;; ひとまずではございますが3話upしました。近いうちにまた更新できればと思います。 (2018年8月5日 22時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - とても面白いです！！更新再開お願いします！ (2018年8月5日 9時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - とっっっても面白くて大好きです！続きが気になります！頑張って下さい！ (2018年4月2日 0時) (レス) id: 2a6beebaab (このIDを非表示/違反報告)
宵宮月 - 初めまして。とても面白いですね！こういうの好きです＾＾頑張ってください♪ (2018年1月12日 23時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：amroxxx
| 作成日時：2017年11月15日 20時
