White Dream Story -2-

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《岩本side》


半ば強制的にふっかに連れてこられた。
正直今は疲れ切っていて、家でゆっくりしたいんだけどなぁ‥‥
なんてぼーっと考えていたら、いつの間にかふっかの家の前まで来ていた。


無意識って怖いな‥‥


辰「とりあえず座れよ。」


ふっかに促されて、遠慮なくソファに腰掛ける。
いつ来ても物が多いなぁ。
ゲーム機が出しっぱなしになっていところを見ると、昨日もやってたんだな(笑)


俺の部屋とは雰囲気が全然違うけど、不思議とこの空間は落ち着く。


辰「はい、どうぞ。」


目の前にホットココアが置かれる。
口を付けると、俺好みの甘めに仕上げてある。
心も体も温まる。


照「ありがと。」

辰「ん。」


俺の隣にふっかも腰を下ろす。
2人とも黙って飲んでいるが、その沈黙も苦ではない。
ゆっくり飲んで、ゆっくり心が落ち着いてきた頃、


辰「あのさ‥‥」


と、ふっかが先に口を開いた。


辰「照さ、ちょっと背負い込みすぎじゃね？」

照「えっ？何を？」

辰「責任。今日のだって全部照のせいみたいに言われたけど、絶対違うだろ？」

照「でも結局言われるのは俺なんだし。」

辰「だからって、それに慣れることは違うだろ。」


何が違うんだ？
ふっかの言いたいことがいまいち理解出来ない。
それって俺にリーダーの資格がないって言いたいの？


照「要は俺にリーダーの素質がないってことだろ？」

辰「‥‥はぁ？」

照「俺なんかよりふっかのがリーダーに向いてると思うよ。」


俺の言葉に困ったような顔をするふっか。
なんか溜息までついてるし‥‥
思ったことを言っただけなんだけど‥‥


何かを考えた後、ふっかが口にした言葉に、俺は目を丸くした。


辰「照、ちょっとお仕置きしとこうか？」

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