White Dream Story -2-

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《阿部side》


佐久間を膝から下ろし、ギュッと抱きしめると、俺をきつく抱きしめ返してくる佐久間。
手放しで大泣きするその姿は、ほんとに子どものようで‥‥


不謹慎かもしれないが、これが本来の素直な佐久間の姿なのかもしれない。
無邪気で周りの人たちを笑顔にする天才は、自分の気持ちを我慢してしまう人でもあったのかも。


真っ赤に腫れ上がったお尻を見て、ここまでするつもりなかったのに、とちょっぴり後悔。
でも当の本人は、


大「あべちゃ‥‥あぁがとぉ‥‥」


と、憑き物が落ちたかのように少し晴れやかな顔に。
俺からすると厳し過ぎるお仕置きが、佐久間にとってはとても意味のあるお仕置きだったのかもしれない。


亮「苦しいの、治った？」

大「うん‥‥も、苦し、ないけど‥‥」


ん？


大「おし、り‥‥めっちゃいたいぃ‥‥」


あははっ♪
何を言うのかと思ったらっ！
可愛くて思わず笑ってしまう。


大「むぅ‥‥笑わなくてもぉ‥‥」

亮「ごめんごめんっ！」


ぷくーっと膨れっ面の佐久間。
大丈夫、もういつもの佐久間だ。


亮「それより、お尻真っ赤っかだから、冷そうか？」

大「えっ⁈」


佐久間は部屋に置いてある姿見で、自分のお尻の状況を確認。
うえーっ！ほんとに真っ赤っかじゃーんっ！と大騒ぎ。
一生懸命お尻を摩っている。
そんな姿もやっぱり可愛くて‥‥


また笑ってしまい、佐久間に怒られてしまったのは言うまでもない。




fin

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